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SCSKと大興電子通信が協業、ERPと購買・調達管理システムの連携サービスを提供

 SCSK株式会社と大興電子通信株式会社は27日、SCSKのERP「ProActive」と、大興電子通信の購買・調達業務の管理システム「PROCURESUITE」の販売活動における協業に合意し、システムの連携サービスを提供開始した。

 SCSKと大興電子通信では、企業はリモートワークなどの新しい働き方に対応するために急速な業務改革が求められており、また、購買・調達業務分野においても、ペーパーレス化や支払い請求処理へのスムーズな対応が求められていると説明。こうした課題に対し、PROCURESUITEで管理する検収データと、ProActiveの会計システムとのシームレスな連携を実現することで、顧客の購買・調達から支払い決済まで、一連の業務におけるデジタル化・効率化に貢献するとしている。

連携イメージ

 PROCURESUITEでは、都度見積もり購買、カタログ購買といった購買方法に対応しており、さまざまな購買業務プロセスに対応できる。PROCURESUITEに登録された検収データを、ProActiveにシームレスな連携を実現することで、支払い処理までシステム上で一貫して対応する。

 ProActiveの債務管理システムでは、取引において多様化する各種債務を一元的に管理する。支払い条件は取引先ごとに設定された複数の支払い条件から、金額などに応じて自動判定する。また、支払い締め日までの支払額の名寄せや、スポット的な支払い、決済条件の変更など、状況に応じた処理に対応する。

 連携では、購買実績をPROCURESUITEから検収データとしてCSV形式で出力し、ProActiveの債務管理システムに自動で取り込む。自動でのデータ取り込みにより、請求依頼情報の煩雑なデータ登録業務の負荷を軽減し、見積もり依頼から支払い業務まで一気通貫した処理を実現する。さらに、ProActiveとの取引先マスタの連携により、両システムでのマスタの二重登録が不要となり、業務効率の向上に貢献する。

 購買・調達業務に特化したシステムであるPROCURESUITEの導入により、ProActiveの債務管理システムを利用中の顧客は、標準機能のままでPROCURESUITEと連携し、購買・調達業務までシームレスにシステム対応領域を拡張できる。

 SCSKと大興電子通信では、今後1年間で、連携サービスをきっかけとした両製品の導入について、10案件の新規顧客獲得を目指す。