SCSK、自社の支援サービスを用いてERP「ProActive」のDBをOracleからMySQLへ移行

　SCSK株式会社は12日、自社開発ERP「ProActive（プロアクティブ）」のクラウドサービス化に伴い、自社サービスである「クラウド・データベース・マイグレーション・サービス」を活用し、従来のOracle DatabaseからMySQLへの移行を実現したと発表した。同社では今回の対応を通じて、同サービスの有効性を実証するとともに、移行プロセスにおける定義のさらなる明確化、移行ノウハウの再集約を実施し、同サービスを利用した異種RDBMS間の移行をより効率化したという。

　SCSKの提供しているERP「ProActive」では、従来、Oracle Databaseを活用してきたが、新シリーズ「ProActive C4」の開発にあたっては、社内の基幹システムで採用するなど実績が豊富だったことや、価格競争力をより強化するために、データベースをMySQLに刷新することを決定。Oracle DatabaseからMySQLへの変更対応において、「クラウド・データベース・マイグレーション・サービス」を活用している。

移行対象範囲

　移行対象となったオブジェクト種別は8種類、オブジェクト総数は約3300個で、商用のデータベース移行ツールによって55％のオブジェクトを変換。難易度が高い、残りの45％のオブジェクトの変換は、独自に作成したスクリプトによる機械的変換を行ったほか、「クラウド・データベース・マイグレーション・サービス」のノウハウを活用して効率的に実施できたため、計画通り移行を完了できたとのこと。

　なお今回の移行では、マイグレーションを実施する際の工程と検討事項を明確化し、各工程におけるハードルを事前に把握した上で、そのハードルに対して事前に対応策を準備している。これによって、工程の戻りや改修コストの追加を行うことなく移行を完遂できたとした。