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レブコム、Zoomでのオンライン商談を効率化する「MiiTel for Zoom」を提供
自動文字起こしや内容分析、Salesforce連携などの機能を搭載
2022年7月8日 06:00
株式会社RevComm(以下、レブコム)は7日、Zoomを利用したオンライン商談の解析ツール「MiiTel for Zoom」を提供開始したと発表した。
レブコムでは、自社音声解析AI電話「MiiTel」などを通じて電話商談の音声データを活用し、文字起こしをはじめ話している時間、沈黙、話をかぶせて会話している部分、話者の感情、担当者ごとの傾向など営業活動を可視化することで、利用企業の業務効率の向上を支援してきた。
今回はさらに、Zoomを活用して行った商談の内容を音声解析して文字化し、商談内容をSalesforceなどの外部ツールと連携できるようにする。
価格は、月間100時間まで利用できるスタンダードプランで月額3980円から。このほか、月間40時間までトライアルプランを用意しており、こちらは月額1980円から。
レブコムの會田武史CEOは、「MiiTelは2018年10月のリリース以来、3年半で1億1500万回を超える通話実績となっている。コロナ以降、Zoomなどを活用したリモートセールスが新しい営業スタイルとして定着しているが、商談や会議の様子は取りあえず録画するものの、活用されていないケースが多いようだ。今回、MiiTel for Zoom活用により、ブラックボックス化していたオンラインセールスの後工程を可視化し、オフラインを超えたオンラインコミュニケーションの実現を目指していく」と説明している。
自動文字起こしや内容分析、外部サービス連携などの機能を搭載
MiiTel for Zoomでは、「自動文字起こし機能」によって録画したデータの音声部分を自動的に文字化する。その際、「あー」「えー」といったフィラー発話部分は自動的に取り除き、会話内容だけを文字化していく。内容については、後から検索することも可能となっている。
この機能では、営業の際のやり取りを文字化できるだけでなく、議事録作成に活用することも可能。会話の中で特にポイントとなる部分については、「グッドプラクティス」などのタグをつけてプレイリスト化し、後から見返すことも可能にした。検索についても、タイトル、会話の内容から行うことができる。
なお、文字起こしは同社が開発したオリジナルエンジンを活用している。「文字起こし精度を何%といった数値で明示的に示すことはできないが、これまで提供してきたお客さまの満足度は高い。精度は業界用語や方言の活用でも変わってくるため、業界用語については、あらかじめ登録しておくことで文字起こし精度をさらに上げることもできる」(會田CEO)と説明している。
2つ目の「AIトーク分析機能」は、営業の質を向上させるための機能。トピック/キーワードの検出によって、会話の内容や流れを、よりわかりやすく見える化していく。
例えば、営業成績が優秀なスタッフが、どのようなトピックの流れで会話をしているのか分析したり、決済者情報をヒアリングしている個所などをピンポイントで再生したりすることが可能。またキーワード検出の活用により、会議中に“肝”となる単語が出てきた前後にフォーカスしてフィードバックすることもできる。
加えて、AIによってトーク比率、被り、沈黙などを音声解析し、相手の反応を待たずにしゃべりだしている、一方的にしゃべるだけになっている、といった商談の課題を顕在化できる点も特徴。こうした気付きについては、特定の会話個所に直接コメントをつけ、どの部分が課題になっているのかを確認できるようにした。
今後は、会議のデータを集計して担当者ごとに傾向を見直すといった活用ができる、ダッシュボード機能の提供も予定している。
「その商談のうち、誰が何%しゃべっているといった確認が行えるうえ、後からコメントをつけてアドバイスなどを行える。MP4データであれば、後からMiiTelで分析を行うことも可能だ」(レブコム CPO 重城聡美氏)。
また、Salesforceなどの外部ツールと連携する機能も搭載した。ミーティング終了後に、録画解析結果をSalesforceに記録し、受注・失注した商談の履歴URL、文字起こし結果を自動挿入することなどができる。また、Zoomのデータと電話でのデータを両方ともSalesforceに保存し、オンライン会議と電話の結果を一元管理できる。
現行の機能に加え、「今後は、動画の分析などの機能強化、Salesforce以外の外部ツールとの連携なども実現していきたい」(重城氏)と、さらなる機能拡充を進める計画だ。
今回、Zoomの日本法人であるZVC JAPAN株式会社の佐賀文宣社長が、ゲストとして登壇し、「今回、当社の技術だけでは実現できないサービスがレブコムとの提携により実現できた。現在、さまざまなサービス、ソリューションと連携するために開発者向けプラットフォームをオープンに提供している。今回の新サービスはまさにその一つで、さらなる機能拡充などにも期待している」と話した。
またレブコムの會田CEOは、「MiiTelは、日本にとって最大の課題である生産性向上を実現するために開発した。日本はコミュニケーションコストが高いので、コミュニケーションコストを下げることにつながるサービスを提供することで、生産性向上が実現できると考えた。ブラックボックス化していた商談の様子を明らかにして、これまであらためて報告していた様子を共有することが難しくなくなる。今回、Zoom版を提供することで、Zoomによるコミュニケーションの情報共有が促されるようになる。オンラインを超えるオンラインコミュニケーションを実現していきたい」と、新サービス開発背景を説明した。