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アドバンスト・メディア、AI音声認識エンジンなどを提供する開発者向けプラットフォーム「AmiVoice Cloud Platform」をリニューアル

 株式会社アドバンスト・メディアは23日、音声認識を中心とした音声関連技術を提供する開発者向けボイステックプラットフォーム「AmiVoice Cloud Platform」について、サイトとサービス内容を全面刷新し、公開を開始した。

 AmiVoice Cloud Platformは、音声認識APIを提供するAI音声認識プラットフォームとして、2019年12月に公開を開始。汎用・領域特化を含む全13種類の音声認識エンジンは、これまでに1600ユーザー以上の開発者/企業に利用されているという。

 アドバンスト・メディアでは、音声認識を中心とした音声関連技術を安価かつ手軽に、さらに幅広いシーンで利用・開発できる社会の実現を目指して、AmiVoice Cloud Platformのサービス内容を刷新し、開発者向けボイステックプラットフォームとして公開した。

 AmiVoice Cloud Platformで提供する開発者向け音声認識サービスのうち、「AmiVoice API」は、クライアントアプリケーションに特別なライブラリを組み込むことなく、音声認識機能を実装できる。初期費用0円の従量課金制で、汎用・領域特化を含む全13種類の音声認識エンジンを毎月60分まで無料で利用できる。

 「AmiVoice API Private」は、AmiVoice APIの音声認識サーバーを顧客専用に構築・提供する。クラウドホスティング・オンプレミスサーバーのいずれにも対応する。

 「AmiVoice SDK」は、音声認識エンジンを各種端末(iOS、Android、Windows)に組み込み開発できる。サーバー認識の他に、インターネット接続なしでも音声認識処理が行える。

 また、AmiVoice APIのオプションとして、「感情解析API」の提供を開始した。感情解析APIは、音声から話者の感情を解析し、喜び・憤り・ストレス・不満・期待など、21個のパラメータを約2秒に1回出力する。コンタクトセンターの顧客対応分析や、社員のメンタルヘルスケア、医療機関における診断などに活用できる。イスラエルのNemesyscoが提供する最新の感情解析エンジンをベースに、ESジャパンが日本国内300万音源の検証・研究から開発した「ESAS」技術を提供する。

 また、Amazon Connectを利用したコンタクトセンター製品開発者向けサービスを新たにラインアップに追加した。「AmiVoice TextStream」は、Amazon Connectの通話をオペレーター/カスタマーに分離し、リアルタイムでテキスト化でき、通話内容をテキストデータにすることで、分析や検索などが可能になる。「AmiVoice IVR for Amazon Connect」は、Amazon Connect上で音声認識IVRを手軽に構築でき、IVRに適した音声認識エンジンを実装しているため、リアルタイムで高精度な音声自動応答ができる。「AmiVoice MRCP Server for Amazon Connect」は、MRCP準拠のIVRとAmiVoice API Privateを簡単に接続でき、音声認識を用いた高度な自動応答サービスを構築できる。