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キヤノンITS、正規品判定クラウドサービス「C2V Connected」に流通経路のトレーサビリティ機能を追加

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は9日、正規品判定クラウドサービス「C2V Connected」の新バージョン(V1.3)を販売開始した。

 C2V Connectedは、商品や商品箱に貼付した正規品判定用IDタグ「ConnectedTag」をスマートフォンで読み取ることで、簡単に正規品判定が行えるクラウドサービス。模倣品や非正規品の流通対策を目的として、化粧品・日用品や機械部品業界を中心に採用されている。

 新バージョンでは、特にEC市場で課題となっている不正流通を解決するため、「流通トレーサビリティ情報登録」機能を追加し、流通経路上でのトレーサビリティ情報の登録と登録情報の参照ができるようになった。

 導入企業は、流通経路上のトレーサビリティ情報(入出荷情報など)を、C2V Connectedで履歴管理できる。流通トレーサビリティ情報の登録データ(CSVファイル)をアップロードして一括登録する機能を備え、各導入企業の運用オペレーションに合わせて、専用の登録ツール(別途開発必要)も提案可能。また、登録される流通トレーサビリティ情報を、正規品の判定結果とともに表示することもできる。導入企業側から、代理店などの管理したい拠点に対して入出荷情報の提供依頼を行うことで、機能を利用できる。

 また、新機能は、C2V Connectedの標準機能として提供され、既存ユーザーは追加費用負担なく利用できる。

 C2V Connectedの価格は個別見積もり。キヤノンITSでは、今後も模倣品対策および不正流通対策に積極的に取り組み、企業のブランドの信頼性向上へ貢献していくとしている。

「流通トレーサビリティ情報登録」機能の利用イメージ