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キヤノンITS、個人情報保護規制強化の動きに対応した正規品判定クラウドサービス「C2V Connected」新バージョン

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は3日、EU(欧州連合)圏での個人情報保護規制のレベルに対応した正規品判定クラウドサービス「C2V Connected」のV1.2.1を販売開始した。

 C2V Connectedは、模倣品や横流し品など非正規品が流通する問題に対して、スマートフォンを利用して誰もが簡単に正規品判定が行えるサービス。商品や商品箱に付したConnectedTag(正規品判定用IDタグ)をスマートフォンで読み取ることで、クラウド上で正規品かどうかを判定した結果をスマートフォンの画面に表示する。ConnectedTagは、2次元バーコード、NFC(RFID)、正規品ナンバー方式などのさまざまな種類が利用できる。

 位置情報などを含む判定結果のデータを、管理者画面から閲覧、取得し、それらをマーケティングや模倣品流通の分析に活用が可能。たとえば、想定外の地域で多く判定されることがあった場合、その判定結果、データを市場調査や販売地域拡大の検討につなげるなど、グローバルに商品を展開するブランド企業にとって、さまざまな活用方法がある。

 新バージョンでは、近年の個人情報保護の規制強化を受け、EU一般データ保護規則(GDPR)の対象となる個人情報はサーバー上に記録しないよう、判定履歴記録方法を変更。位置情報の精度を変更して記録することや、判定を行う携帯端末が特定できないUUIDコード(アプリケーション固有ID)を記録、ネットワーク上の端末が識別できないようIPアドレス情報を一部変換して記録するといった対応により、特に規制の厳しいEU圏でもサービスの利用が可能となり、グローバルに商品を展開するブランドの信頼性向上を支援していくとしている。

 C2V Connectedの価格(税別)は、2次元バーコードタイプが1枚5円から、RFIDタイプが1枚50円から。