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F5、ソフトバンクと共同でエッジコンピューティングソリューションを提供

 米F5は2日、ソフトバンク株式会社と共同して、国内外の企業向けのエッジサービスを提供開始したと発表した。

 ソフトバンクは、5Gに対応するMEC(Multi-access Edge Computing)の全国展開を2022年5月から順次開始しており、今後、IoT、スマートビルディング、スマートリテール、ゲーム、AR/VRなどのエッジアプリケーションが、F5 Distributed Cloud Services(DCS)上で稼働する。

 F5 DCSは1つのコンソールで、MECに必要とされる機能群をすべて提供できる運用簡易性に加え、MEC基盤におけるコンピューティングの拡張性を備えていると説明。この技術を活用することで、ソフトバンクの5G MECプラットフォームは、顧客のエッジサイトに対応する拡張性と高次元で統合されたセキュリティ機能を備えるとしている。

 F5では、最先端のクラウド技術を通じた、低遅延かつ高品質で、セキュアなアプリケーションの通信環境基盤を提供することで、ソフトバンクによる、さまざまな企業・団体のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進やデジタルツインの実現などをサポートすると説明。ソフトバンクが採用したF5 DCSの機能により、エンタープライズ分野の顧客は、これまで以上にビジネスクリティカルなアプリケーションをエッジロケーションに移行し、「遅延の低減」や「セキュリティの強化」「アプリケーション配置の柔軟性」といったメリットを享受できるとしている。

 F5 DCSは、アプリケーションの展開とネットワーク接続に先進的な自動化機能を提供し、アプリケーションの可用性、パフォーマンス、セキュリティに対する最も困難な要件に対処する。これにより、サービスの提供の迅速化、耐障害性およびアプリケーションの開発や、トライアルの容易性に優れたネットワーク環境が提供可能となる。

 これまでのアプリケーションデプロイ期間の大幅な短縮が期待でき、ソフトバンクによるサービスの提供だけではなく、顧客によるサービスの提供にかかる時間も大幅に短縮でき、自動運転やスマートビルの管理、工場の自動化、クラウドゲーミングといった、さまざまな産業のユースケースで活用できるとしている。

 F5では、ソフトバンクとともに、モバイルおよび固定通信サービスの提供方法を革新する新技術開発に取り組んでおり、業界を前進させるべく協働していると説明。最近の事例では、セグメントルーティング(SRv6)をモバイル・ユーザープレーン(MUP)として使用し、通信にSRv6を必要とするパートナーの4G/5Gネットワーク機能をサポートするモジュールを、F5が提供しているという。