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SCSK、データベースのクラウド移行を支援する「クラウド・データベース・マイグレーション・サービス」を提供開始

 SCSK株式会社は26日、クラウド移行に伴う最適なデータベースの提案から移行、運用までをトータルサポートする「クラウド・データベース・マイグレーション・サービス」を提供開始した。

 SCSKでは、データベースのクラウド環境への移行に関心を持つ企業が増えているが、クラウド環境を活用するためのデータベースの変更には、移行前後の両方のデータベースに関する知識が必要となると説明。クラウド環境へのリフト&シフトを成功させるポイントの一つには、RDBMSとしてシェアの高いOracle DatabaseとMySQLの機能・性能を落とさずに、スピーディーかつ確実にデータベース移行することが挙げられるとして、こうした課題に対して、移行後の保守運用までをカバーするサービスを提供する。

 クラウド・データベース・マイグレーション・サービスは、クラウド環境のグランドデザインからデータベースの選択・移行を、コストを抑え確実かつスピーディーに実現するサービス。クラウドへのリフト、バージョンアップ、さらには異種データベース間マイグレーションまで、クラウド化に伴って想定されるあらゆるシーンに対して、自動化された実行基盤上への構築とスムーズな移行プロセスの標準化により、クラウド環境のメリットを最大限に享受できる環境を実現する。

 また、SCSKでは、インフラ基盤、アプリケーション基盤、開発ツール、開発管理・運用管理ツールを「S-Cred+プラットフォーム」として統一し、2020年4月から順次、全社の開発案件に適用を開始した。移行先をSC+プラットフォームにすることで、より効率的で属人化しないシステム運用が可能になるとしている。

 データベースの移行にあたっては、企画、計画、開発、運用の4ステップについて、各ステップの課題に対するソリューションを提供する。

 企画のステップでは、クラウド環境へ移行を検討中の顧客に対し、リフト&シフトの選択も含めた新環境に最適な構成を提案し、データベース・マイグレーションに関わるコストの評価を実施する無償アセスメントを提供する。

 計画のステップでは、PoC(Proof of concept:概念実証)として、移行時のリスクを軽減するために、実際に小規模でのマイグレーションを実施することで移行実現性を確認する。

 開発のステップでは、実際のデータベースマイグレーションとして、新環境へのデータベース移行の技術提供・支援を行う。新環境への移行は、単純なクラウドへのリフトから、クラウドネイティブの仕組みを組み込んだ新データベースへのシフト、商用データベースからOSSデータベースへの移行など、あらゆるケースに対応する。異種データベース間マイグレーションの際には、SCSKが独自に開発したデータベースマイグレーションのツールや手法を活用した技術提供・支援により、アプリケーションを含めたデータベース移行を短期間かつ効率的に行う。

 運用のステップでは、Oracle DatabaseとMySQLに関する、本番障害の対応から製品の仕様確認、質問などの技術的な相談に対する、24時間365日の日本語でのサポートサービスを提供する。また、定期レポートや監視、リモート運用サービスなど要望に合わせた個別の保守サービスにも対応する。

 サービスの価格は、クラウド環境へのデータベース移行に関わるアセスメントは無償で提供。PoC以降の価格については個別相談。SCSKでは、オンプレミス環境からクラウド環境へのリフト・シフトを検討中の顧客や、データベースマイグレーションを検討中の顧客、基幹システムのクラウド化によるコスト削減を実現したい企業向けにサービスを販売し、2022年までに100社へのサービス提供を目指す。