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IIJ、「IIJマネージドデータベースサービス」に小規模向けメニューを追加

白井データセンターキャンパスにサービス設備を構築

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は21日、高性能なデータベースをクラウドサービスとして提供する「IIJマネージドデータベースサービス」において、Oracle Databaseのサービスメニューに小規模で安価な品目を追加し、4月27日から提供すると発表した。

 IIJマネージドデータベースサービスは、高性能なデータベースを提供するクラウド型サービスで、データベースエンジンはOracle DatabaseとMicrosoft SQL Serverから選択できる。Oracle Databaseについては、顧客占有のサーバー機器を、マイグレーションされないサービス基盤から提供する。また、どちらのデータベースもフルマネージドで提供するため、顧客はDR(ディザスタリカバリ)構成や冗長構成、バックアップなど、複雑なデータベースの運用に煩わされることなく、手軽に利用できる。

 IIJでは、同社の白井データセンターキャンパス(以下、白井DCC)に、新たにサービス設備を構築。小規模から大規模までカバーできる、新たなメニュー体系のサービスとして提供する。これにより、小規模構成でOracleを利用したい顧客や、Oracle Databaseの設計、構築、運用を行う技術者の確保が難しい中小企業の顧客、重要なデータを国内データセンターに置きたいといった顧客のニーズに対応する。

 白井DCCにサービス設備を構築することで、同じ白井DCC内に設備のあるクラウドサービス「IIJ GIO(ジオ)インフラストラクチャーP2 Gen.2」との高い接続性を提供。また、本サービスはIIJプライベートバックボーン上のゲートウェイを経由して、Microsoft AzureやAmazon Web Services(AWS)など、他社クラウドサービスとも低遅延での接続を可能とする。

 データの保護の観点から重要なデータは国内に保管したいという顧客も、アプリケーションは外資系パブリッククラウドを利用しながら、データは国内クラウドサービスに保管するといったシステム構成が可能なため、安心して利用できるとしている。

 また、白井DCCのサービス設備では、小規模から大規模までのニーズをカバーする3品目を新たに提供。従来のサービスにはなかった論理コア12コア/メモリ16GBで月額10万円台の、小規模構成、低価格のメニューが加わった。これにより、業務システムでOracle Databaseの利用が必須だが、データベースの構築や運用を行える技術者がいない中小規模の顧客など、低コストかつ負荷なくOracle Databaseを利用したいといった顧客に適したサービスだとしている。

 新メニューのスペックと提供価格(税別)は、論理コア12コア/メモリ16GBの「OD-D12-16」が、冗長化なしで月額10万3000円、冗長化ありで月額23万3000円。論理コア24コア/メモリ96GBの「OD-D24-96」が、冗長化なしで月額16万6000円、冗長化ありで月額36万7000円。論理コア24コア/メモリ192GBの「OD-D24-192」が、冗長化なしで月額22万6000円、冗長化ありで月額48万7000円。

サービスイメージ図