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ビジネスチャット「direct」、竹中工務店の建設現場向けアプリ「位置プラス」と連携

位置と作業指示場所の的確な伝達により、業務効率化を支援

 株式会社竹中工務店と株式会社L is Bは22日、株式会社竹中工務店の建設現場向けアプリ「位置プラスシリーズ」の「位置認識プラットフォーム」で取得した建設現場の位置情報を、L is Bのビジネスチャット「direct」に通知するサービスを開発したと発表した。

 両社によれば、建設現場では、元請ゼネコン職員や協力会社職長の間で、安全指示や作業指示などの日常的な業務指示にチャットアプリが用いられているが、従来、屋内の建設現場ではGPSの位置情報が利用できないため、チャットアプリで写真等を用いて業務指示をする際には、別途位置を示す資料を準備する必要があったという。

 今回開発したサービスでは、工事写真を使って施工管理業務を効率化するアプリ「位置プラス写」の機能をベースに、位置認識プラットフォームで取得した位置情報をdirect上に通知する機能を提供する。

 具体的には、写真投稿等のキーとなる動作をdirect上で行った際に、位置プラスサーバーが、2つの方式でユーザー側のdirect上に位置情報を通知できるようにした。

 1つ目は、写真を業務指示書に変換する方式。写真を投稿すると、自身の位置情報をプロットした簡易MAPと投稿元の写真を合成した業務指示書を作成し、位置プラスサーバーが返信してくれる。また同時に、投稿者の氏名・投稿日時・棟名・フロア名もコメントとして返信する。両社では、写真による業務指示を、実施場所とセットで確実に行いたい場合に便利だと説明した。

 2つ目は、簡易MAPで通知する方式。特定の文字列(#位置、#いち、#イチ、#1)を投稿すると、自身の位置情報をプロットした簡易MAPを位置プラスサーバーが返信する。同時に、「誰の」「いつの」位置情報であるかが事後でも確認できるよう、投稿者の氏名・投稿日時・棟名・フロア名もコメントとして返信するとしている。

 これらの機能により、指示場所が明確化され、業務指示者の指示写真と図面情報との統合手間が削減されるとしており、竹中工務店の職員へのヒアリング結果によれば、従来のチャットアプリでの業務指示と比較して、60分/日の業務指示時間削減が期待できるとのことだ。