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デジタル・フロンティア、CG映像制作を支えるネットワークにスイッチ「Dell PowerSwitch」を導入

 デル・テクノロジーズ株式会社は9日、株式会社デジタル・フロンティアが、CG映像制作を支えるITインフラのネットワーク環境として、ネットワークスイッチ「Dell PowerSwitch」を導入したと発表した。デジタル・フロンティアでは、瞬間最大約70Gbpsの高速なネットワーク環境を構築したという。

 映像制作を手掛けているデジタル・フロンティアでは、映像の4K化などによって取り扱うデータの容量が増え、かつストリーミング配信が一般的になってきたことなどを踏まえて、それらに対応しうるインフラを構築するため、まずはファイルサーバーとワークステーションをつなぐネットワークの10G化/100G化を検討していた。しかし、従来利用していたシャーシ型スイッチをリプレースするにはコストがかかりすぎるため、低コストでネットワークの高帯域化を実現可能な製品を求めていたという。

 そこで、製品を選定した結果、他社製品と比べて約1/3の価格で導入できるのみならず、オンサイト保守も選択可能で、パフォーマンスと安定性も両立できるといった点を評価して、デル・テクノロジーズのネットワークスイッチであるPowerSwitchを採用した。

 なお、同社では3年前に、スケールアウト型ファイルストレージの「Dell PowerScale」と「Dell PowerSwitch N4064F」を採用していたが、その際の事前検証、設置の迅速さ、運用管理のシンプルさ、導入後のサポート対応といった点に満足しており、トラブルなく安定して運用できていたことも、今回のPowerSwitch採用を後押ししたとしている。

 現在、PowerScaleストレージと接続されているPowerSwitch N4064Fと、今回導入されたPowerSwitch S5232F-ONとは、2つの40GbEアップリンクポートを利用して接続されており、さらに、約500台のワークステーションがつながっている12台の「PowerSwitch S4148T-ON」とPowerSwitch S5232F-ONは、100GbEダウンリンクポートによって接続されている。

 こうしたネットワークによって、瞬間最大で約70Gbpsの高速環境にて映像制作が可能になっており、フルCGのレンダリングなどでアクセスが集中する際にも、高速作業が可能になったとのこと。また管理面では、業界標準のコマンドCLIを使えるため、スムーズに運用管理を行えるとした。

ネットワークシステム構成図