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デル・テクノロジーズ、スケールアウトNAS オールフラッシュモデルの最上位「PowerScale F900」を発表

 デル・テクノロジーズ株式会社は24日、スケールアウトNAS「Dell EMC PowerScale」(旧名称:Dell EMC Isilon)シリーズのオールフラッシュ新モデルとして、「Dell EMC PowerScale F900」(以下、PowerScale F900)を発表した。価格は個別見積もり。

 「PowerScale F900」は、スケールアウト型NAS「PowerScale」のオールフラッシュノードのうち、最上位モデルに位置付けられる製品。デュアルソケットの第2世代Xeon SP(開発コード名:Cascade Lake)プロセッサや、NVMeフラッシュ、NVIDIA GPUDirectなどの技術を連携させ、非常に高いアクセス要件を持つデータ中心型ワークロードをサポートできるという。また、容量は単一クラスタで最大93PBまでの拡張に対応する。

 なお、PowerScaleでは単一のストレージOS「PowerScale OneFS」を採用しており、既存のPowerScaleやIsilonストレージとのシームレスな拡張性、互換性を実現可能。新たな「OneFS 9.2」では、既存モデルの性能を向上させており、シーケンシャルリードの速度は「PowerScale F200」では25%、「PowerScale F600」では70%、それぞれ向上したとのこと。

 また、アプリケーションおよびクライアントのRDMAサポートにより、NFSv3環境でのGPU対応アプリケーションの効果として、スループットの大幅な向上と低レイテンシの通信が実現するとした。

 さらに、PowerScaleには、オンプレミスとパブリッククラウド、双方のワークロードをサポートするオプションが用意されており、利用企業は、アプライアンスとして利用するか、“as-a-Service”として利用するかを選択できる。このうちクラウド環境でPowerScaleを利用する「Dell EMC PowerScale for Google Cloud」では、Tier 1 Agile構成での利用に対応し、従来を下回る最小限の容量と短い契約期間で導入できる新しいオールフラッシュ展開オプションによって、導入のハードルが低くなったとのこと。