サイバートラスト、HAクラスタパッケージ「MIRACLE CLUSTERPRO X 4.3」のMIRACLE LINUX 8.4バンドル版を提供

　サイバートラスト株式会社は2日、高可用性（HA）クラスタリングソフトウェア「MIRACLE CLUSTERPRO X 4.3」において、Linux OS「MIRACLE LINUX 8.4」とのバンドルパッケージを販売開始すると発表した。また、シングルサーバーの可用性向上を実現する「MIRACLE LINUX 8 HA」も同時に販売開始する。

　MIRACLE CLUSTERPRO Xは、システムの障害を監視して、障害発生時には健全なサーバーに業務を引き継ぎ、高可用性を実現するNEC製のHAクラスタリングソフトウェアCLUSTERPRO Xと、サイバートラストのMIRACLE LINUXを組み合わせたパッケージ。それぞれのライセンスとサポートをあわせて提供している。

　その最新版であるMIRACLE CLUSTERPRO X 4.3では、2021年4月に提供開始された最新の「CLUSTERPRO X 4.3」と、MIRACLE LINUXのライセンスをバンドルしているが、今回は、2021年10月に提供開始された最新Linux OS、MIRACLE LINUX 8.4とのバンドルパッケージを新たに提供する。

　なおMIRACLE CLUSTERPRO X 4.3の新機能としては、遠隔クラスター構成などパブリックなネットワークを利用する「ミラーリング通信経路」の暗号化機能が追加されており、セキュリティが強化された。また、オープンソースの構成管理ツール「Ansible」への対応と、クラスター構築コマンド（clpcfset）の追加によって、インストールから設定・運用後のクラスターの参照・操作をコードで実現可能になり、テレコムなどにおける大規模システムでの設定を効率化するとしている。

　このほか、従来のCluster WebUIとリファレンスガイドを連携させ、Cluster WebUIから異常発生時の対処方法を迅速に確認可能にした。

　MIRACLE LINUX 8.4バンドル版の価格は、「MIRACLE CLUSTERPRO X (MIRACLE LINUX 8) 2CPU/2VM 1年SupportPack」が87万6000円（税別）から。

　また、クラウド上のWebサーバーなどにおいて、エッジサービスの可用性を向上させるシングルサーバー向けの「MIRACLE LINUX 8 HA [1CPU/1VM] 1年SupportPack」は、12万円（税別）からとなっている。