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サイバートラスト、HAクラスタパッケージ「MIRACLE CLUSTERPRO X 4.3」を発売

ミラーリング通信の暗号化機能などを追加

 サイバートラスト株式会社は9日、高可用性(HA)クラスタリングパッケージ「MIRACLE CLUSTERPRO X」について、Linux OS「MIRACLE LINUX V7 SP5」に対応した最新版となる「MIRACLE CLUSTERPRO X 4.3」の販売を開始した。また、シングルサーバーの可用性向上を実現する「MIRACLE LINUX V7 HA」最新版も、同時に販売を開始した。

 MIRACLE CLUSTERPRO X は、システムの障害を監視し、障害発生時には健全なサーバーに業務を引き継ぎ、高可用性を実現する、日本電気株式会社(NEC)製HAクラスタリングソフトウェア「CLUSTERPRO X」と、サイバートラストのLinux OS「MIRACLE LINUX」を組み合わせたパッケージ製品。

 MIRACLE CLUSTERPRO Xを用いることで、地域をまたぐHAクラスター構成や、クラウドベンダーをまたぐクラスター構成が可能。耐障害性についても、クラウド基盤や仮想化基盤のHA機能では検出できないソフトウェア障害を検出し、異常を検出した際に、OSやアプリケーションを再起動することで、サービス継続を実現する。

 また、クラウド環境では、障害発生時の可用性を確保するために、顧客側で実装が必要となるデータ共有や業務切替などの煩雑な設定を、MIRACLE CLUSTERPRO Xを利用することで、簡単・確実に実施できる。

 最新版のMIRACLE CLUSTERPRO X 4.3は、2021年4月に提供開始した最新版の「CLUSTERPRO X 4.3」と、2021年4月に提供開始した「MIRACLE LINUX V7 SP5(正式名称:Asianux Server 7 == MIRACLE LINUX V7 SP5)」をバンドル。

 ミラーリング通信経路の暗号化機能を追加し、遠隔クラスター構成など、パブリックなネットワークを利用するミラーリング通信を暗号化できるようにした。また、IaC(Infrastructure as Code)対応として、オープンソースの構成管理ツールであるAnsibleへの対応や、クラスター構築コマンド(clpcfset)の追加により、インストールから設定・運用後のクラスターの参照と操作をコードで実現可能になった。

 このほか、ユーザービリティの改善として、従来のCluster WebUIとリファレンスガイドの連携により、Cluster WebUI から迅速に異常発生時の対処方法を確認可能になった。

 製品の価格(税別)は、「MIRACLE CLUSTERPRO X (MIRACLE LINUX V7) [2CPU/2VM]」が60万円から、「Asianux Server 7 == MIRACLE LINUX V7 HA [1CPU/1VM]」が9万円から。