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NTT Com、月額定額制で運用一体型のエッジコンピューティングサービス「SDPF Edge」を提供

 NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は18日、データ利活用プラットフォーム「Smart Data Platform(以下、SDPF)」において、運用一体型の月額定額制エッジコンピューティングサービス「SDPF Edge」の提供を開始した。

 SDPF Edgeは、エッジコンピューティングで必要となるサーバーを、運用一体型で提供するサービス。端末から近い位置にサーバーを配置してデータを処理することで、リアルタイム性の確保や通信量の削減などを実現する、分散処理型のコンピューティングモデルを実現する。

エッジコンピューティングのイメージ図

 ネットワークを介することに伴う遅延が無くなるため、データをよりリアルタイムに処理でき、今までは難しかった即時の制御や判断などが実現可能。端末で生成したデータを無制限にクラウドに転送した場合、通信量が増大するが、エッジ上でデータを整形・変換して集約することや、異常時のアラームのみデータ転送することで、通信コストの抑制も可能となる。

 また、エッジコンピューティングは、サーバーを分散配置するため、システムの維持管理負担の増大が懸念されるが、サービスでは、不具合時の現地駆け付けによるサーバー交換や、オンプレミスサーバーを運用する際に煩雑となるセキュリティ対策、遠隔による復旧作業などの運用業務をNTT Comが対応するため、運用ノウハウや人材に不安を持つ顧客も安心して導入できる。

 サービスは、月額定額制を採用し、あらかじめサーバーを一括購入する必要がないため、初期投資を抑えられ、ビジネス展開に応じた計画的な投資が可能となる。

 SDPFの他サービスとの連携も可能で、例えば「SDPFクラウド/サーバー」を併用することで、リアルタイム性が求められるデータ処理とそれ以外のデータ処理を適材適所で実施できる。要件に応じて、エッジ、ネットワーク、クラウド、アプリケーションを含めたトータルなコンサルティングにも対応する。

 提供価格(税込)は、CPU数、メモリ容量、ストレージ容量に応じた3つのプランを用意する。「プラン1」は、サーバーがラックマウントタイプでCPU 32コア・メモリ128GB・ストレージ3.84TB(SSD)で、月額13万5960円。「プラン2」は、サーバーがラックマウントタイプで、CPU 16コア・メモリ64GB・ストレージ0.96TB(SSD)で、月額9万3610円。「プラン3」は、サーバーがボックスタイプで、CPU 8コア・メモリ32GB・ストレージ1TB(HDD)で、月額5万2470円。