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デル、中堅企業のDXを支援するマッチングサービス「DX ISV/AI、Buildパートナー」を発表
2021年11月4日 06:15
デル・テクノロジーズ株式会社は2日、中堅企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するマッチングサービス「DX ISV/AI、Buildパートナー」プログラムを発表した。
デル・テクノロジーズ 上席執行役員 広域営業統括本部長の瀧谷貴行氏は、「新型コロナウイルスのパンデミックにより、2020年は中堅企業でもビジネスプロセスのデジタル化が進んだ。2021年はそこからさらに進んでDXへの取り組みが本格化しつつあり、構想策定フェーズから実装フェーズに移る企業も出てきている」と背景を説明。
実装段階に入る企業では、人材不足もあって専門的な技術を持つ企業との共創が必要になることから、「今回のプログラムで、DX ISVパートナー10社および、技術が提供できるDX Buildパートナー18社とのエコシステムを構築する」とした。パートナーは今後も拡大する予定だ。
すでに同社では、構想策定フェーズの支援策として、「中堅企業DXアクセラレーションプログラム」を2020年2月に、「DXコンサルティングエコシステム」を2021年3月に発表している。これらの支援策は、着手すべき事業変革領域が判断できない企業に向けたもので、奈良先端科学技術大学院大学や株式会社dToshなどと協力してDX関連講座やコンサルティングなどを提供している。
今回の新施策では、最適なDXソリューションを提供するパートナー企業とのマッチングや実装を支援する。これにより、「DX関連技術を活用して事業変革を推進する企業を包括的に支援できる」(デル・テクノロジーズ 広域営業統括本部 西日本営業本部長 木村佳博氏)としている。
DXアクセラレーションプログラムにも随時新たな施策を追加している。12月には、中堅企業DXコミュニティを始動させ、隔月で有識者の基調講演や意見交換会などを行う予定。また、同じく12月には、ローカルベンチマークを活用した業務プロセス分析が体験できる「企業DXワークショップ」を開催するほか、DXに活用したい全国自治体補助金制度について学ぶ「DXコミュニティ補助金セミナー」も実施する。
同社は2021年5月に、AIビジネスを展開している顧客と、これからAIをビジネスに活用していきたい顧客をマッチングさせる「Dell de AI~デル邂逅(であい)プログラム~」を発表している。同プログラムは中堅企業に特化したプログラムではないものの、「今回発表したDX ISV/AI、Buildパートナープログラムの中で、特にAIの活用を検討する企業に対しては、Dell de AIへと誘導する」(デル・テクノロジーズ 執行役員 製品本部長 データセンターソリューションズ事業統括 上原宏氏)という。
Dell de AIのパートナー企業は現在9社。AI導入の課題設定から実装・運用まで、ユーザー企業の実態に即して各パートナーが支援する。同プログラムでは、2023年度に年間120件以上のAI案件の成約を目指しており、パートナー企業も30社にまで拡大させたい考えだ。