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SASと日本テラデータ、製薬業界向けAIソリューション提供で協業、SAS ViyaとTeradata Vantageを連携

 SAS Institute Japan株式会社(以下、SAS Japan)は22日、日本テラデータ株式会社と製薬業界向けAIソリューションの提供で協業すると発表した。

 SASが提供するAIプラットフォーム「SAS Viya」と、テラデータが提供するクラウドデータ分析プラットフォーム「Teradata Vantage(以下、Vantage)」を連携し、製薬業界におけるデータ収集からAIを活用するデータ解析処理の実装まで、アナリティクスライフサイクルをワンストップで実現する、製薬業界向けAIソリューションを提供する。

 Vantageは、マルチクラウドで、ビジネスで必要となるすべてのデータにアクセスし、ユーザーが利用しているさまざまな言語、ツールで分析することを可能するデータプラットフォームソフトウェア。エンタープライズレベルのパフォーマンス、拡張性、可用性を提供し、企業が抱えるデータのサイロ化を解決し、企業全体におけるデータ活用を実現する。

 SAS Viyaは、拡張性の高い最新のアーキテクチャ上で動作するAIプラットフォーム。Model Opsをサポート、用途別のAIを組み合わせるコンポジットAIを搭載することで、課題に最適な精度の高いモデルの構築を実現する。両ソリューションにより、企業が持つすべてのデータをAIに読み込ませ、短期間で簡易により精度が高いインサイトを獲得し、ビジネス課題を効果的に解決することを可能にする。

 今回発表するAIソリューションは、製薬業界特有のデータやプロセスに対応し、研究、開発、製造、営業、マーケティングなど製薬企業のバリューチェーン全体におけるAI活用の推進と最適化を支援する。

 ソリューションは、研究、開発、製造、営業、マーケティングなど製薬企業のバリューチェーン全体においてAI活用を推進、最適化するためのデータ分析基盤を提供する。製薬企業のバリューチェーンで扱うすべてのデータに容易にアクセスし、データ準備、解析・モデル化、および、そのモデルを実装することが可能となる。また、作成したモデルはViyaで管理、公開され、再利用も可能となる。

 その結果、効率的な新薬の研究・開発におけるリードタイムの削減、製造・流通過程における品質管理の効率化、マーケティング・プロモ―ションの最適化といった課題に迅速に、AIを活用することが可能になるとしている。