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SAS、次世代アナリティクスプラットフォーム「SAS Viya」の最新版を提供

 SAS Institute Japan株式会社(以下、SAS)は22日、次世代アナリティクスプラットフォーム「SAS Viya」の最新版を発表した。同社の「SAS 9」を拡張・補完し、ビギナーからプロフェッショナルまで、アナリティクスの経験もスキルも異なるユーザーを念頭に、それぞれのニーズに応えて結果を出せるように設計されているという。

 SAS Viyaは、機械学習に対応した次世代アナリティクスプラットフォーム。パブリックAPIと複数のプログラミング言語に対応し、インタラクティブな探索とレポーティング、統計、データマイニング、機械学習、ストリーミングデータアナリティクス、予測、最適化、計量経済分析などの機能を拡張できるという。

 今回の提供される最新版を利用すると、セルフサービス型アナリティクスとデータ可視化を提供する「SAS Visual Analytics」がSAS Viya上で利用できるようになるため、ビジネスユーザーに恩恵を提供できるとのこと。

 具体的には、複数のユーザーがデータ内の関連性をビジュアルに発見したり、インタラクティブなレポートとダッシュボードを作成して共有したりできるほか、セルフサービス型アナリティクスを実行し、確率の高い結果を迅速に予測して、データに基づいたよりスマートな意思決定を可能にするとした。

 一方で、ビジネスアナリストやデータサイエンティスト、ソフトウェア開発者にもメリットを提供する。

 ビジネスアナリストは、SAS Visual Analyticsと同じ一貫したビジュアルインターフェイスを持つ「SAS Visual Statistics」でSAS Viyaを利用可能。インタラクティブなデータ探索、記述的モデルと予測的モデルを作成でき、ビジネスアナリストが統計専門家と効率的に協力しあってモデルの微調整を迅速に行い、より質の高い情報に基づいた適切な意思決定を可能にするとしている。

 データサイエンティストは、「SAS Visual Data Mining and Machine Learning」を利用できる。この製品は、一貫したビジュアルインターフェイスとプログラミングインターフェイスを提供するため、多様な導入環境においても、ポータブルで拡張性のあるモデルの作成とコード生成を推進できるとした。

 このほかインテリジェンスアナリストは、最新版の「SAS Visual Investigator」により、行動や事象のパターン、未知の関係性、関心の対象を特定することで、インテリジェンス分析や調査の多様なニーズに応えられるとしている。

 また開発者・設計者は、SAS、Python、R、Java、Luaの各プログラミングインターフェイスやREST APIを用いて、データや分析機能、サービスを活用可能とのこと。

 なお、SAS Viyaにはこのほかにも、アナリティクスの専門領域に特化した「SAS Visual Forecasting(時系列予測)」「SAS Econometrics(計量経済分析)」「SAS Optimization(最適化)」の3つのソリューションがあり、いずれもJupyter Notebookからも使用できるプログラミングインターフェイスを備えている。