ニュース

NTT ComがAIチャットボット「COTOHA Chat & FAQ」強化、ドキュメントから適切な個所を自動抽出・要約して提示

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は18日、AIチャットボット「COTOHA Chat & FAQ」において、あらかじめ用意されたFAQデータベースからだけでなく、取扱説明書やマニュアルなどのドキュメントから適切な個所を自動で抽出し、文章を要約してチャットボットが回答する「自動回答抽出オプション」を、10月20日より提供開始すると発表した。

 COTOHA Chat & FAQは、ユーザーがチャットや検索窓などに入力した質問について、AIがその意味を解析し、FAQのデータベースの中から求めている情報に最も近しいと思われる質問と回答を探し出して提示するサービス。今回はさらに、事前に登録された取扱説明書やマニュアルなどから、質問の答えに相当する個所を自動抽出する「自動回答抽出オプション」を追加した。

 このオプションでは、抽出した文章をCOTOHA APIのAI技術(要約API、類似度算出API)を活用して要約し、文章に含まれる単語の意味情報を用いて類似度を算出するとともに、重複する文章は省いた上で、見やすい形にしてチャットウィンドウに表示してくれるという。またチャットウィンドウには、文章だけでなく、ドキュメントの抽出個所のサムネイル画像も表示できるため、より分かりやすい回答が可能とした。

 これにより、COTOHA Chat & FAQが対応できる回答の幅が広がり、回答率の向上および顧客満足度の満足度向上につながるほか、取扱説明書やマニュアルなどには記載されているが、FAQデータベースには更新されていない最新情報についても回答可能になるため、運用開始時のFAQデータの作成や、運用開始後の更新にかかる手間を削減できるとのことだ。

 「自動回答抽出オプション」の料金(税込)は、月額8万5800円から。また初期費用は、基本料金が66万円で、ドキュメントデータファイル変更1件ごとに11万円が別途必要となる。また、COTOHA Chat & FAQの料金も必要。

 なおNTT Comでは、サービス開始を記念したキャンペーンを実施し、2022年3月31日までに利用開始する場合、「自動回答抽出オプション」の初期費用を無料にするほか、月額費用についても、2022年3月31日までの利用分を無料にするとしている。