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NTT Com、AIチャットボットで13言語への翻訳機能を提供 オペレーターからの回答時にも翻訳が可能

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は4日、AIチャットボット「COTOHA Chat & FAQ」を強化すると発表した。チャットボットまたはオペレーターが利用者との間で行うチャットを、リアルタイムで13言語へ翻訳する「マルチリンガルオプション」と、Microsoft Teamsのユーザーインターフェイス(UI)上で「COTOHA Chat & FAQ」を利用可能にする「Teamsアダプターオプション」を、8月5日より提供する。

 「COTOHA Chat & FAQ」は、コンタクトセンターや社内の問い合わせ窓口などにおいて、人間の代わりに応対するAIチャットボットを提供するサービス。

 新機能のうち「マルチリンガルオプション」では、日本語のFAQをAIに読み込ませるだけで、チャットボットによる回答を13言語へリアルタイム翻訳し、利用者からの問い合わせに対応できるようになる。また、AIが解決できなかった問い合わせに対し、人間のオペレーターから回答する場合でも、リアルタイムでの翻訳を行えるとのこと。

 翻訳には、NTT ComのAI翻訳プラットフォームサービス「COTOHA Translator」を採用。TOEICで960点を超えるという高精度なAI翻訳によって、自然な対話を実現し、問い合わせ対応の稼働削減・業務効率化に貢献できるとアピールしている。

 なお翻訳可能な言語は、FAQやオペレーターの言語が日本語の場合、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語、タイ語、ベトナム語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、インドネシア語、ロシア語、イタリア語。

 価格(税別)は、初期費用が100万円、月額利用料が9万5000円から。別途、「COTOHA Chat & FAQ」の契約が必要となる。

 一方の「Teamsアダプターオプション」は、「COTOHA Chat & FAQ」を、Microsoft TeamsのUI上で利用可能とするもの。Microsoft Teamsのチャット機能を使ってチャットボットと対話できるため、新たにチャットボット用のUIを構築する必要がなくなるとした。

 現状、「マルチリンガルオプション」と「Teamsアダプターオプション」の併用はできないが、2020年度内に対応する予定とのことだ。