ニュース

インテック、ローカル5GやWi-Fi 6などのマルチワイヤレス技術を活用した「ワイヤレスDX」ソリューションを展開

 株式会社インテックは11日、ローカル5Gに代表されるマルチワイヤレス技術を活用した「ワイヤレスDX」ソリューションを、11月から順次展開すると発表した。

 ワイヤレスDXは、インテックの広域仮想ネットワークからマルチワイヤレス技術を用いて、ケーブルや端末、空間や場所などに制約のない環境を創出し、顧客の課題解決を支援するソリューションの総称となる。ローカル5G、sXGP(プライベートLTE)、Wi-Fi 6、LPWAなどのマルチワイヤレス技術を活用し、行政や医療、製造など8つの産業分野をターゲットに、ソリューションを展開する。

「ワイヤレスDX」ソリューションの構成

 ソリューションとしては、11月から「デジタル・ワークプレイス・ソリューション」を提供。2021年度第4四半期からは「ダイバーシティ&インクルージョン・ソリューション」「ゼロコンタクト・オペレーション・ソリューション」「自治体向けIoTプラットフォームサービス」「O2i(Object-oriented to user Interface)ソリューション」の提供を予定する。

 さらに、2022年度以降に、「スマートファクトリー見える化ソリューション」「物流現場画像認識・検品支援ソリューション」「病院向けアラートソリューション」の提供を予定する。

産業別「ワイヤレスDX」ソリューション

 また、10月から順次、ローカル5GとsXGP、Wi-Fi 6を同時に使用、比較できる実証環境を、富山県と神奈川県の事業所内に整備していく。実証環境では、さまざまなDXソリューションやネットワークサービスの検証・開発、AIやエッジコンピューティングなど先端技術の研究開発を行う。

 sXGPは、自社データセンターにコア網を配置し、拠点基地局と分離する構成で整備していく。Wi-Fi 6とともに、遠隔体験用デバイスや画像配信による実証を実施する。ローカル5Gは、最新のSub6/SA方式の基地局を、富山県高岡市の事業所に2022年2月に設置予定。

 インテックは、8つの産業分野におけるワイヤレスDXソリューションを始め、TISインテックグループのプラットフォームサービス「EINS WAVE」においてもワイヤレスサービスの拡充を目指していくと説明。実証環境では、インテックのソリューション検証にとどまらず、顧客やパートナー企業、地域団体と技術開発や製品検証などの、共創ラボとしての役割も担っていくとしている。また、ワイヤレスDXソリューションの展開において、多くのパートナー企業を募ることで、ワイヤレスDXの浸透・拡大を図っていくとしている。