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CTCが可観測性プラットフォーム「New Relic One」提供開始 同製品を活用したシステム運用サービスも用意

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は、マルチクラウド環境において、ハードウェアやアプリケーションなどのシステムのパフォーマンスを一元的に管理できる、New Relic株式会社のオブザーバビリティ(可観測性)プラットフォーム「New Relic One」を提供開始すると発表した。

 New Relic Oneは、複数のクラウドとオンプレミスが混在している環境において、統合的な監視やパフォーマンス管理を実現するSaaS型のオブザーバビリティプラットフォーム。システム異常やパフォーマンス劣化の要因分析に必要となる、インフラやアプリケーションの情報を統合的に可視化し、コードのレベルまでドリルダウン(データの掘り下げ)を行うことで、原因の迅速な特定を可能にするという。

 また、アプリケーションのパフォーマンス管理機能により、従来のインフラ監視では収集できなかった、実行イベント、エラー発生、応答時間やDBアクセス時間などを把握可能。アプリケーションの遅延や意図しない停止など、リアルタイムでのパフォーマンス状況の確認にも対応する。

 クラウドサービスについてはAmazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platform(GCP)、Microsoft Azureなどの主要サービスに対応し、コンテナの管理ツール「Kubernetes」、計測データの送受信API「Open Telemetry」など、システム運用でよく利用されるオープンソースソフトウェアもサポートしており、370を超えるサービスを統合的に管理できるとした。

 なおCTCでは、New Relic Oneのサービスを販売するのみならず、New Relic Oneを活用したシステム運用サービスも提供する。具体的には、グループ会社のCTCシステムマネジメント株式会社が、インフラからアプリケーションまでの必要な監視項目の洗い出し、設定、監視の実施、報告など、統合的なサービスを提供するとのこと。さらに、運用状況の監視ログを分析するオプションでは、分析結果に基づく運用改善ポイントをレポートするとしている。

アプリケーションパフォーマンス監視の画面イメージ。アプリケーションのパフォーマンス分析、エラー分析、トレース解析、SQL分析などを行える
ユーザー監視の画面イメージ。モバイルアプリのパフォーマンス解析、エラー解析、クラッシュ分析などに対応する