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マクセル、ICカードリーダーを用いた本人確認環境を手軽に構築できるソリューション

 マクセル株式会社は10日、マイナンバーカードや運転免許証の個人情報をICカードリーダーで読み取り、真偽判定や本人確認を行う「本人確認ソリューション」を発表した。3月下旬より販売連携先であるヤマトシステム開発株式会社を通じて販売する。

本人確認ソリューションの画面イメージ

 巧妙に作られた偽造書類を用いた犯罪が増加していることなどを受け、2027年4月からは、銀行などの金融機関窓口において、マイナンバーカードや運転免許証といった身分証明書から専用のICカードリーダー・ライター(以下、カードリーダー)を用いてICチップ内情報を読み取り本人確認する方式が、原則として義務化される見込みという。

 そこでマクセルは、長年培ってきたカードリーダーの技術と、新たに開発した判定機能を組み合わせた「本人確認ソリューション」を開発した。オンライン資格確認などで実績のある自社の非接触ICカードリーダー「M-1850S」(USB接続タイプ)、「M-1860B」(Bluetooth接続タイプ)と、ICチップから取得したデータを実際のカード券面イメージで表示するアプリケーションを組み合わせており、初期導入の工数を抑え、既存のWindows PCで本人確認を行えるシステムを手軽に構築できるという。

 ICチップ内に保存された顔画像や氏名情報はPC画面上に表示されるので、窓口対応者が、マイナンバーカードや運転免許証上に記載された写真と来訪者本人を目視で照合可能。写真の張り替えといった券面の偽造による「なりすまし」を検知できる。また、マイナンバーカードや運転免許証に組み込まれたセキュリティ情報をチェックする機能にも対応し、偽造カード(クローン)やデータ改ざんを検出可能とした。

 さらに、読み取ったデータは一般的なCSV形式で出力できるため、既存の顧客管理システムなどへのデータ連携を容易に実行可能。加えて、ネットワーク接続のないオフライン環境でも動作する仕組みにより、ネットワーク制限の厳しい環境でも本人確認業務を実施できるとした。

 なお、今後は、iPad版やAndroid版のアプリケーション、ソフトウェア開発キット(SDK)など、ラインアップを順次拡充していく考えだ。

ICカードリーダー・ライター「M-1850S」(左)、「M-1860B」(右)