ニュース

BIPROGY、中堅・中小企業向け提案活動を支援する「SMB支援プラットフォーム」に「商品/サービスレコメンドAI」機能を追加

「SMB支援プラットフォーム」の概要

 BIPROGY株式会社は25日、生成AIを活用して、中堅・中小企業(以下、SMB)を顧客に持つ企業(以下、SMB支援者)の提案活動の効率化と質の向上を実現する「SMB支援プラットフォーム」に「商品/サービスレコメンドAI」を搭載し、7月に提供を開始したと発表した。

 SMB支援プラットフォームは、「課題抽出AI」と「商品/サービスレコメンドAI」の2つの機能で構成され、BIPROGYがSMB支援者の立場で取り組んできた知見を設計に反映している。

 2024年10月に提供を開始した「課題抽出AI」は、SMB支援者が顧客の現状や課題を効率的に把握できる機能を備えている。Web画面上に、検索したい顧客の企業名や企業のホームページのURLを入力するだけで、インターネット上の情報を元に、顧客の事業内容、事業分析結果、課題を出力する。

 新たに提供を開始した「商品/サービスレコメンドAI」は、顧客の課題に応じた商品・サービスの選定と提案シナリオを提供する。これらの機能により、SMB支援者による顧客への提案活動の効率化と質の向上を実現する。

 SMB支援者は、顧客の課題や状況を効率的に把握し、それに基づいて適切な商品・サービスの選定と提案シナリオの構築ができるようになる。特別な操作やテクニックを用いることなく、誰でも簡単に定型化されたフォーマットで出力でき、SMB支援者は営業担当者のスキルを標準化し、短期間で営業の現場で活躍できる人材へと育成できる。

 BIPROGYの「中堅・中小企業向けDXサービス」では、SMBのDXに向けた課題の可視化から実現までをワンストップで支援しており、BIPROGYがSMB支援者の立場で取り組んできた知見を生かし、プラットフォームの設計に反映している。

 SMB支援プラットフォームは、山梨中央銀行で2024年11月から「課題抽出AI」が顧客訪問準備の効率化や面談時の質向上を目的に利用されている。2025年8月からは、新規顧客推進や最適なビジネスマッチング候補先の選定、コンサルティングメニューの提案サポートを目的として、「商品/サービスレコメンド AI」が県外店舗を中心とする法人渉外担当者約200人に利用されている。

 BIPROGYは、SMB支援プラットフォームに、SMBとSMB支援者の商取引の高度化を可能とするサービス群を拡張し、2028年度までに40社への提供を目指す。SMBとSMB支援者の生産性向上を通じて、地域経済の活性化に貢献していくとしている。