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セイコーソリューションズ、Scope3の排出量算定を効率化するAIツールを開発

 セイコーソリューションズ株式会社は25日、AIを活用し、Scope3の排出量算定を効率化するツールを開発したと発表した。セイコーグループ内で先行導入を開始し、2025年秋より一般発売を開始する予定。

 Scope3とは、企業のサプライチェーンにおける間接的な温室効果ガス排出量のこと。企業においては、算定業務の複雑さから、業務負荷の増加や精度のばらつきといった課題が顕在化しており、セイコーソリューションズは、企業の脱炭素経営に向けた環境情報開示の高度化や算定業務の標準化・効率化を後押しするため、Scope3排出量を効率的かつ高精度に算定できる新たな支援ツールを開発したという。

 社内外に散在する既存の購買・会計データをツールにアップロードするだけで、必要な情報が自動的に抽出され、算定に活用される仕組み。調達した製品・サービスの物量・金額データをAIが自動的に仕分け、計算処理するため、従来の手作業による分類や集計の負担が削減されるほか、担当者ごとの判断のばらつきを防ぐことで、算定基準の統一化を実現している。

 なお今後は、ツールの進化に向け、脱炭素関連サービスや各種排出原単位データベースとのデータ連携を進める考えだ。