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NTTデータ、DataRobot向けのTwitter集計データサンプルを提供

 株式会社NTTデータは9日、米DataRobotのエンタープライズAIプラットフォーム「DataRobot」で使えるようにあらかじめ加工したTwitter集計データサンプルを一部無償で提供すると発表した。これにより企業は、DataRobot上でデータサンプルを手軽に取得し、AIを用いて需要予測モデルの検証を行って、早期にデータの本格活用に向けた検討を開始できるとのこと。

 メーカーや小売・流通事業者の多くは、消費者トレンド把握のため、ソーシャルメディアなどの社外データを使って将来の需要を推定しようとしているものの、コストのかかる社外データの価値がはっきりとわからないまま導入することは難しいほか、AIで活用できるようデータをクレンジング処理するなどの加工技術が必要なことも負担となり、処理したデータで予測モデルを生成することが難しくなっているという。

 そこで、全量Twitterデータを2012年から扱ってきたNTTデータは、DataRobot社と「DataRobot」上で手軽に使えるデータを提供できるデータパートナー契約を新たに締結。DataRobotで使えるようあらかじめ加工処理を行った、Twitter集計データサンプルの提供を開始した。

 これによりDataRobotの利用企業は、データ共有・自動特徴量生成機能を通して、データ受け渡しにかかる煩雑な契約手続きを行うことなく、DataRobot上でデータサンプルを手軽に取得し、容易に自社データとTwitter集計データサンプルを組み合わせたAIモデルを構築できるようになる。

 こうして、Twitter上の特定キーワードの話題量推移データといったサンプルデータを無償で利用し検証することにより、データのビジネス的価値を定量的に評価した上での購入判断が可能になるとした。

 技術面では、従来課題とされてきた、データのクレンジング処理やコストの最小化を実現しながら、すぐにSNSデータを用いた需要予測モデルの検証が始められる点がメリット。さらに、オプションのデータ活用支援サービスを活用すれば、データサンプルではなく、より精度の高いモデルを構築するために必要となるデータの調達支援や検証支援を受けられるとのことだ。