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AI電話自動応答システム「MOBI VOICE 12」、人名のカタカナ自動変換などに対応

 モビルス株式会社は14日、AI電話自動応答システム「MOBI VOICE」において、新版「同 Ver_1.21.0」を提供開始したと発表した。

 MOBI VOICEは、音声認識・音声合成エンジンを活用し、電話での問い合わせに24時間365日、自動で応答できるシステム。管理画面へのログイン後、最短5分で電話自動応答サービスを公開できる簡便さを特徴としており、注文や手続きの一次受付、オリジナルで作成したシナリオ・IVRでの自動音声対応に加えて、自動発信で電話をかけて情報を発信するなどのアウトバウンドコールも実現できるという。

 このMOBI VOICEの音声認識では、一般的な語句を元とした漢字変換を自動的に行っており、人名が誤変換されることがあった。今回はこれを解消するため、人名に特化したカナ変換音声認識エンジンをオプションとして利用可能にしている。設問ごとにカナ変換エンジンの利用を設定でき、「お名前を教えてください」等の人名の回答を促す設問がある場合にこれを利用すると、回答内容がカタカナに変換されるとのこと。

 なおこの場合、回答の中の「人名」だけではなく、回答全体がカナ変換の対象になる。また、「人名」に特化した認識エンジンのため、長文の認識や人名以外の認識においては認識率が下がる場合があるとしている。

 加えて今回は、設問の回答を復唱する際の音声再生速度を、電話設定の音声再生速度とは別で設定できるようにする「復唱時の発話速度変更機能」を搭載した。回答を復唱する場合、数字だけで構成される回答などについては、復唱スピードが著しく速くなってしまうことがあるが、復唱速度に違和感がある場合は、この機能によって、設問ごとに音声の復唱速度を調整できるとしている。

 さらに、MOBI VOICEと他サービスの連携機能も強化された。モビルスのチャットシステム「MOBI AGENT」、チャットボット「MOBI BOT」で作成したシナリオをMOBI VOICEで呼び出す機能において、MOBI VOICEの管理画面から、MOBI AGENT/MOBI BOTのシナリオを制御する設定が可能となっている。これにより例えば、MOBI AGENT/MOBI BOTのシナリオ開始部分を制御できるとのこと。

 このほか今回は、発着信ログにおいて、回答内容の再生制御が行えるようシークバーを追加。また、一定期間内に同じ電話番号から着信(再入電)があった場合に、着信ログ一覧画面にラベルをつける機能も新たに追加された。