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日立ソリューションズ、IoTで作業員の安全管理を支援する「労働安全衛生 作業員活動支援サービス」を提供

 株式会社日立ソリューションズは9日、IoT機器を活用し、作業員の生体情報や位置情報、気象情報を取得・分析し、安全管理を支援する「労働安全衛生 作業員活動支援サービス」を6月10日から販売開始すると発表した。

 日立ソリューションズでは、作業現場において作業員の状況をタイムリーに把握し、適切な安全対策を行うことが必要となっている課題を解決するため、2019年に株式会社村田製作所とともに、センサー技術とIoTを活用して作業者の生体情報を収集し、熱ストレスが高い作業者を現場の管理者にリアルタイムにアラーム通知する「作業者安全モニタリングシステム」を共同で開発した。

 提供を開始する労働安全衛生 作業員活動支援サービスでは、IoT機器のセンサーから作業員の脈拍や活動量などの生体情報や、気温、湿度、気圧などの気象情報、位置情報をタイムリーに取得し、クラウド上で統合管理することで、現場や職種など、さまざまな属性ごとにグラフや地図を用いてダッシュボード上に多面的に可視化する。

 これにより、建設業や製造業の安全衛生管理部門と現場管理者は、作業員の健康状態を遠隔地から継続的にモニタリングできるようになり、酷暑下の熱ストレスなどの健康リスクを適切に把握し、労働災害の未然防止に対応できるようになる。また、作業員の位置情報から行動履歴を把握できるため、作業効率向上につなげられる。

 対応するIoT機器の第一弾として、村田製作所と共同で開発した作業者安全モニタリングシステムのヘルメット型センサーデバイスと連携する。今後は、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスとの連動も計画する。

 労働安全衛生 作業員活動支援サービスの価格は個別見積もり。日立ソリューションズでは、デジタル技術を活用した安全衛生対策をトータルで支援する「労働安全衛生トータルソリューション」のラインアップの一つとしてサービスを提供し、製造業や建設業のデジタルトランスフォーメーションを支援していく。

「作業者安全モニタリングシステム」と「労働安全衛生 作業員活動支援サービス」を組み合わせたイメージ