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日立ソリューションズ、労働安全衛生の法規制・コンプライアンス対応を支援するソリューションを提供

 株式会社日立ソリューションズは、建設業や製造業に向けて、労働安全衛生の法規制・コンプライアンス対応を支援する「労働安全衛生マネジメント支援ソリューション」を10月28日に提供開始する。

 労働安全衛生マネジメント支援ソリューションは、厚生労働省の「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針(OSHMS指針)」や、労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格ISO45001を中心に厳格化する労働安全衛生の法規制・コンプライアンスへの対応において、労働安全衛生に関する計画の作成から実施、評価および改善までのPDCAの運用を支援する情報共有システムを提供する。

 ソリューションでは、労働安全衛生方針や作業ルール、災害事例などの形式知に加え、過去の活動記録などの熟練労働者の暗黙知も含めた各種資料を一元管理することで、情報への容易なアクセスを実現する。安全管理に関わる通知など、特定の文書に対する現場管理者の対応状況を容易に管理できるため、コンプライアンスの強化にも利用できる。

 また、工程管理システムなどと連携することで、現場では日々の工程に応じた業務ノウハウを容易に検索・参照できるため、非熟練労働者でも危険対策の抜け漏れを防止することができる。問題発生時には、蓄積された活動記録から対応策の検討を迅速に支援し、すべての労働者の安全基準を揃えることで、全社的な安全管理の質向上を支援する。

 さらに、リスクアセスメントやヒヤリハットの記録をワークフローで報告することで、本社と現場の情報共有の効率化を支援する。活動状況や現状の課題をダッシュボードで可視化することで、労働安全衛生計画に対する実績を評価でき、本社側が現場における労働安全衛生計画の実施状況を把握してフォローアップができるため、安全管理のための現場訪問(安全パトロール)の回数を削減できる。

 労働安全衛生マネジメント支援ソリューションの価格は個別見積もり。日立ソリューションズは今後、危険予知や全社での活動状況のモニタリングなど、労働安全衛生マネジメントソリューションを拡充し、2023年度に50社への導入を目指す。さらに、さまざまな分野における法令などによる規制対応業務の効率向上を支援するソリューションを提供していくとしている。