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日立ソリューションズ、作業員の安全装備未装着や危険な行動をAIで検知するソリューション

 株式会社日立ソリューションズは14日、画像認識AI(人工知能)技術を活用し、作業員の安全装備の装着の有無や特定の危険な行動をカメラの映像から自動検知する「作業員安全確保支援ソリューション」を6月15日から販売すると発表した。

 作業員安全確保支援ソリューションは、ヘルメットやマスク、ハーネスなどの安全装備の未装着、歩きスマホやポケットに手を入れたまま歩く動作など、あらかじめAIが学習した不安全行動をタイムリーに自動検知し、管理者に通知するソリューション。一定時間、危険な状況が続いた場合に、管理者にメールで通知を行い、パトランプの点灯などで注意喚起することも可能。これにより、現場管理者は目視で確認していた作業員の安全確認作業を遠隔監視で行えるようになり、業務効率向上と安全管理の徹底を図ることができる。

「作業員安全確保支援ソリューション」の利用イメージ

 AIは、安全装備品としてヘルメットやマスク、ハーネス、手袋、ゴーグルを事前に学習しており、危険な行動としてポケットに手を入れて歩くことや、歩きながら携帯電話やスマートフォンを使用するといった不安全行動も学習している。学習済みのAIを活用することで、準備期間を短縮し、スムーズに導入でき、業種特有の装備品や不安全行動を判定したい場合は、追加で学習させることにも対応する。

 ソリューションは、クラウドとオンプレミス環境のいずれも選択可能。参考価格(税込)は、クラウドの場合が月額3万8500円(接続カメラ1台あたり)から、オンプレミスの場合が月額19万2500円(接続カメラ5台)。

 日立ソリューションズは、作業員安全確保支援ソリューションを「労働安全衛生トータルソリューション」のラインアップに追加し、企業の安全管理を支援することで、安全で安心して働ける職場環境づくりに貢献してくとしている。