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日立ソリューションズ、建設業向け「労働安全衛生管理サービス」に災害報告・災害発生分析の両機能を追加

現場からの迅速な報告と本社での分析・対策により、類似災害の再発防止を支援

 株式会社日立ソリューションズは18日、労働安全衛生マネジメント機能をSaaS型で提供する建設業向けサービス「労働安全衛生管理サービス」の新版を、10月25日より提供開始すると発表した。タブレットを活用し、建設現場での災害・ヒヤリハット発生をワークフローで迅速に報告を行える「災害報告」と、安全衛生管理部門の安全対策を支援する「災害発生分析」の両機能が追加されている。

 労働安全衛生管理サービスは、安全衛生管理部門が現場に対し推進している、建設現場のリスクアセスメントと危険予知訓練の品質向上を支援するサービス。導入企業の災害事例に加え、建設業労働災害防止協会がまとめている労働災害事例を、クラウド上のデータベースから活用できる。

 今回の新版では、「災害報告」機能が追加された。現場の作業員が災害やヒヤリハット発生時にタブレットから報告すると、本社や支店の責任者および安全衛生部門に通知されるようになる。安全衛生部門がポータルサイトで速報を伝え、全社に注意喚起を促すといったことも可能で、現場の作業員は、蓄積された災害事例をタブレットで検索できるため、現場での再発防止に向けた教育コンテンツとしての活用を行えるという。

 また、蓄積された報告書を分析し、労働災害やヒヤリハットの月ごとの発生件数や累計などをダッシュボード上のグラフで可視化する「災害発生分析」機能も搭載された。これを利用すると、安全衛生部門の管理者が対策実施前後の傾向を確認し、その効果を評価できるとのこと。また、転倒や機材の落下など、災害やヒヤリハットのタイプ別に発生傾向も分析可能になるので、重点的に取り組むべき施策の決定にも役立つとした。

 なお日立ソリューションズでは、従来提供してきた「災害事例検索」に加え、新たに提供する「災害報告」と「災害発生分析」の両機能を活用することにより、労働安全衛生マネジメントのPlan(リスクアセスメント)、Do(危険予知訓練)、Check・Action(不安全検知、現場把握・計画改善)のサイクルをトータルに支援できるとアピールしている。