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アシストが構成管理自動化ツール「Red Hat Ansible」販売、構築やトレーニングサービスも提供

 株式会社アシストは31日、レッドハット株式会社の構成管理自動化ツール「Red Hat Ansible Automation Platform」(以下、Ansible)を販売開始した。

 Ansibleは、“Infrastructure as Code”を代表する構成管理自動化ツール。システムリリース、バージョンアップ作業やパッチ適用など、システム変更に伴う作業の自動化を最小限の工数で実現するという。

 Ansibleでは、対象となるサーバーなどに実行したい処理を、可読性が高く属人的な記述を排除するYAML形式によってPlaybook(定義ファイル)に記述する。このPlaybookを組み合わせることにより、さまざまな自動化を効率よく実行できる点が特徴だ。

 また、Playbookを変更しない限り、何度実行してもサーバーなどの状態は変更されない。このため、例えばパッチ配布ソフトウェアのインストール時に、該当パッチがすでに適用済みであればAnsibleが処理をスキップすることになり、コーディング時に必要な対象環境の確認処理や、その後の条件分岐などが不要になるとのこと。

 加えてAnsibleでは、サーバー、ミドルウェア、ネットワーク機器のメーカーなど、さまざまな外部ベンダーから提供された手順の部品が、モジュールとしてあらかじめ用意されている。これを利用することで、効率のよいPlaybook作成、さまざまな作業やメンテナンスの自動化が可能としている。

 ライセンスは年間サブスクリプション方式で提供され、参考価格は、100管理ノード、1年間で169万円(税別)から。

 なおアシストでは、Ansibleの販売と構築・共同検証といった各種支援サービスに加え、Amazon Web Services(AWS)上のLinux環境を用いて、Ansibleを用いたコードによる環境構築やメンテナンスの操作を体験するハンズオン形式のワークショップサービス「IaC体験ワークショップサービス」も提供する。期間は半日(最大3時間)で、価格は40万円(税別)。