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Red Hat、インフラ自動化プラットフォーム「Ansible Automation Platform」の機能拡充を発表
2020年7月10日 12:23
米Red Hatは現地時間6月23日、「Red Hat Ansible Automation Platform」の最新版や、認定済みコンテンツのリポジトリ「Automation Hub」で入手可能な新しい「Red Hat Certified Ansible Content Collections」など、インフラ自動化プラットフォーム「Ansible Automation」ポートフォリオに対する機能拡充について発表した。
Red Hat Ansible Automation Platformの最新版では、自動化サービスカタログの入門編であるAnsible Tower 3.7と、Automation Analyticsのアップデートが利用できるようになる。
Red Hat Ansible Tower 3.7は、顧客がオートメーションをより早く大きな規模で行えるようにする新しい機能を追加。新たなアップデートには、ジョブ処理におけるボトルネックの解消に役立つマイナーチェンジのほか、パフォーマンスを維持するための共通APIクエリの処理の最適化や、ユーザーインターフェイスの通信プロトコルの修正が含まれる。
Automation Analyticsには、ユーザーが自分の組織における自動化の有用性を評価し、各会社データに合わせてカスタマイズできるようにするAutomation Analytics automation calculator機能を追加した。これにより、投資に対する過去、現在、将来のリターンを測定でき、より多くの領域における自動化の採用拡大を促進する。
また、物理、仮想、クラウド、またはコンテナをベースにする環境全般にAnsibleプラットフォームのプロビジョニング、リタイア、ロギングを広げ、自動化のリソース用のライフサイクル管理を提供する「Automation services catalog」の提供も発表。現在自動化されているものに対する視認性を高めるとともに、組織が業務によって定められた統制やコンプライアンスを維持できるようにするとしている。
Red Hat Certified Ansible Content Collectionsは、Red Hatによる認定済みのAnsibleコンテンツを提供するもので、継続的にアップデートされる自動化コンテンツを提供し、組織がAnsibleコンテンツを大規模に再利用できるようにすることで、自動化の維持、利用効率の評価、改善を行えるようにする。
Red Hatでは今回、新たに17個のCollectionsを発表。これらはすべてRed Hatが作成し、サポートしているもので、CollectionsはAmazon Web Services(AWS)、Arista、Cisco、IBM、Juniper、Splunk、VyOSのプラットフォーム、その他のネットワークやセキュリティ、クラウドのパートナーで利用できる。