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デル・テクノロジーズ、スケールアウトNAS「PowerScale」のハイブリッド型、アーカイブ向けに新モデルを投入

OSや管理ツールなども強化、運用機能や保護機能を拡張へ

 デル・テクノロジーズ株式会社は29日、スケールアウトNAS「Dell EMC PowerScale」の新機種、ならびに新機能を発表した。より柔軟な運用・管理、保護、セキュリティを実現する機能が提供されるという。

 PowerScaleは、全ノード(筐体)をシングルファイルシステムで構成できるスケールアウトNAS。この特徴により増設やリプレースを容易に行え、エッジからコア、クラウドまで、あらゆるデータワークロードを扱えるという。

 新製品としては、新たなハイブリッドモデル「H700」「H7000」、およびアーカイブノード「A300」「A3000」を提供する。いずれも、既存のPowerScaleおよび「Dell EMC Isilon」クラスタとの完全なノード互換性を実現しているほか、従来モデルと比べてより多くのCPUコア、メモリ、キャッシュ、ネットワークオプションを提供している点が特徴で、従来の同等モデルと比べて、ハイブリッドノードは最大75%の性能向上を、アーカイブノードは最大2倍の性能向上をそれぞれ実現しているとのこと。

 価格は、いずれも個別見積もり。

アーカイブノードの新モデル「PowerScale A300」

 また、PowerScaleの基盤となるOS「OneFS」の機能強化により、書き込み可能なスナップショット、アップグレードの高速化、セキュアブート、「HDFS ACL(アクセス制御リスト)」のサポート、データ削減とスモールファイルの効率化などを実現。一方、データ管理ソフトウェア「DataIQ」の最新版では、大規模クラスタのユーザーエクスペリエンスの向上、ナビゲーションを容易にするUIの強化や、タイムスタンプによるボリューム分析のためのレポート実行機能追加などが行われた。

 また、増加するランサムウェアの脅威に対抗するため、「Superna」によるサイバープロテクション機能の強化と、バックアップソフトウェア「Dell EMC PowerProtect」を利用した動的なNAS機能によって、PowerScale向けのデータ保護製品をさらに強化している。