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DNP、来店客の行動データなどから潜在的な購買欲求を解析するサービスのトライアルパッケージを発売

 大日本印刷株式会社(以下、DNP)は18日、接客時の会話と来店客の行動データを取得し、生活者の潜在的な購買欲求(インサイト)を解析・可視化する「DNP店舗内CX解析サービス」を発表した。今回は、トライアルパッケージを5月18日より提供開始する。

 「DNP店舗内CX解析サービス」は、従来は確認できていなかった店舗内での生活者の購買行動や商品への反応をリアルタイムで把握するため、生活者の行動をカメラで撮影した画像データと、生活者と店員との会話をマイクで取得した音声データをもとにインサイトを分析するサービス。

 DNPでは2019年11月に、最新のIoTを体験できるショールーミング店舗boxstaを東京・渋谷に開設し、生活者の店舗内における回遊行動や、展示商品に対する接客時の会話・反応をマーケティングデータとして収集する実証実験を実施していたが、この実験での知見を踏まえ、今回はサービスのトライアルパッケージを提供開始する。

 パッケージでは、店舗内にマイク、カメラといったセンシング機器を設置し、店員が接客している時の音声データと生活者の行動データを取得。取得した音声データはクラウドに上げてAIで解析し、ダッシュボードにてインサイト情報を即時に可視化するという。解析されたデータは、企業のマーケティング活動や商品・サービスの改善、店頭での販促施策の改善、店員の教育や接客スキルの平準化など、企業のCX向上に活用できるとのことだ。

 想定提供価格(税込)は、店頭に設置したマイクによる接客会話データの取得・解析が300万円から、店頭に設置したカメラによる行動データの取得・解析が500万円から。なおDNPでは、トライアルを経て、2022年には本サービスとしての提供を開始する計画としている。

店内設置のマイクとカメラでデータを取得・活用するイメージ