ニュース

大分大学医学部附属病院、「Cisco DNA Center」を中心としたネットワーク基盤を採用

 シスコシステムズ合同会社(シスコ)は10日、大分大学医学部附属病院の次期病院情報管理システムとして、仮想コントロール基盤「Cisco DNA Center」を中心としたネットワーク基盤を、日本電気株式会社(NEC)と共同で導入すると発表した。

 大分大学医学部附属病院では、次期ネットワークについて集約化・効率化を掲げているほか、無線LANの運用や有線ネットワークの可用性を向上させたいといった要望があったとのこと。

 また特に現状のブラックボックス化されたネットワーク運用管理では、デジタル化によるネットワーク接続端末の増加やセキュリティリスクへの対応などが、逼迫(ひっぱく)する医療現場への負担となっていることから、運用負荷を削減し、障害を未然に防ぐネットワーク基盤を模索していたという。

 そうした中で同病院では、安定した運用に不可欠である迅速な問題解決と有効な予防保全の仕組みを提供できることを評価し、Cisco DNA Centerの採用を決めた。導入予定製品としては、DNA Centerから一括管理できる製品群として、スイッチ、無線LANコントローラ、アクセスポイント「Cisco Catalyst 9000シリーズ」や、セキュリティ製品「Cisco Identity Service Engine」が含まれている。シスコによれば、これらは病院内での電子カルテネットワーク構築などで利用されるとのことだ。

 また大分大学医学部附属病院では、今回導入する病院情報システムネットワークをベースに、病院のデジタル化にむけた計画を引き続き推進する予定としている。