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エクイニクス、ベアメタルサービス「Equinix Metal」を東京で6月提供開始

 米Equinix(以下、エクイニクス)は、顧客に物理サーバーリソースを提供するベアメタルサービス「Equinix Metal」について、提供都市を東京を含む世界18都市に拡大すると発表した。東京では、2021年6月に提供開始予定。

 Equinix Metalは、自動化かつ相互接続されたセキュアなベアメタルサービスで、開発者やAPIファーストの考え方を基盤とするインフラストラクチャーを実現する。これにより、企業はPlatform Equinix上で、DevOpsやオープンソースインテグレーションの自動化が可能になり、物理的なハードウェア制御と、クラウドのオーバーヘッドおよび開発負担を低減でき、相互接続されたインフラを迅速に活用できるとしている。

 Equinix Metalは、最大100Gbpsまでのポート速度を含むEquinix Fabric統合オプションをサポートする。Equinix Fabricとの統合により、Equinix Metalのユーザーは、Platform Equinix上で利用可能な1万を超えるネットワーク、企業、クラウド、SaaSプラットフォームに、低いレイテンシーでプライベートなインターコネクションを介して接続できる。

 また、ハイブリッドクラウド環境下で高可用性を実現するため、新たに「hybrid bonded(ハイブリッド結合)」ネットワークモードを追加。さらに、Equinix Network Edgeにより、ユーザーは自社ブランドの仮想ネットワークサービスを自社の環境下に迅速に追加できる。

 さらに、主要ソフトウェアベンダーによる新しいネイティブ統合がEquinix Metalで利用可能になり、KubernetesやOpenStackを使用してサービスコンテナとインフラストラクチャーを提供する「Mirantis Container Cloud」や、「Cohesity Helios」のマルチクラウドデータプラットフォームなど、ハイブリッドマルチクラウドインフラストラクチャーに対応する。

 エクイニクスでは、プラットフォームにサービスパートナーインフラストラクチャーソリューションが導入されたことで、新しいマネージドアプライアンス機能を備えたEquinix Metalは、OEM、ストレージ、ハイブリッドクラウド、ハイパーコンバージド、その他、ハードウェアベンダーがPlatform Equinix エコシステム内でシームレスに相互接続されたサービスソリューションを提供することを可能にすると説明。たとえば、Dell Technologiesとの連携強化により、Dell TechnologiesとPure Storage on Equinix Metal上で、サービスとしてのベアメタル (Bare Metal as a Service) を提供しているという。

 このように、エクイニクスは特定のプロバイダーのみでなく、ソリューションカテゴリーごとのエコシステムから、複数のプロバイダーを介してさまざまなソリューションを提供していくと説明。これらのパートナーソリューションは、エクイニクスの既存のインターコネクション、ネットワーキング、コンピュートサービスを補完し、世界中の1万以上の顧客に対し、サービスソリューションとしてインフラストラクチャーの選択肢の幅を広げていくとしている。