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NSSOLのマネージドクラウドサービス「absonne」、ミッションクリティカル対応やマルチクラウド連携などを強化

 日鉄ソリューションズ株式会社(以下、NSSOL)は20日、ミッションクリティカルシステムでの利用に適したマネージドクラウドサービス「absonne(アブソンヌ)」において、新サービスを5月14日より提供開始すると発表した。

 absonneは、企業の基幹システムに求められる可用性・信頼性と、ユーザー企業固有のオンプレミス環境やパブリッククラウドと連携可能な柔軟性を兼ね備えたマネージドクラウドサービス。企業システムに必要なすべてのIT基盤に対応できる点が特徴で、多くの企業・団体でミッションクリティカル環境に活用されているという。

 absonneの新サービスでは、1)ミッションクリティカルシステム向けの強化、2)オンプレミスSIに劣らない柔軟なサービス、3)マルチクラウド対応強化、4)最新テクノロジートレンドへの追随、といった大きく4点で強化を行った。

 まず1)では、利用企業のシステムをオンプレミス環境から「そのまま」「まるごと」移行できるような仕組みを継続し、クラウド移行時の利用企業の負荷削減を図った。またネットワークアーキテクチャの見直しとハイエンドストレージ「Dell EMC PowerMax」の採用により、定期メンテナンス・障害時の企業システムへの影響を極小化している。今後は、東西2拠点を活用したBCPサービスの提供も予定するとのこと。

 2)では、利用企業側で自由にネットワークセグメントを作成できるなど、セルフサービス範囲を拡大。VMware NSX-T DataCenter環境と、持ち込み機器や物理・仮想占有サーバーと高速接続が可能なCisco ACI環境の2つの環境を選択可能とした。

 今後の強化としては、高機能・高性能なネットワーク機能や性能保証モデルのブロックストレージ、オブジェクトストレージなどラインアップを大幅に拡充。インライン型Webアプリケーションファイアウォール(WAF)も、利用企業側の資産の持ち込み・接続に対応する。

 3)のマルチクラウド対応強化では、マルチクラウドポータルで、複数のクラウドサービスおよびabsonne新サービスの一元管理に対応したほか、マルチクラウド回線接続サービスにより、パブリッククラウドへの閉域網接続構築期間を短縮できるようにした。加えて、absonneと同様の環境を利用企業のデータセンターに設置し、運用管理を含むマネージドサービスとして提供可能にすることにより、企業側のデータセンター資産を生かせるようにしている。

 最後の4)では、VMware Tanzuを活用したCaaS対応、VMware Marketplaceへの対応等、VMware Platformのサービス展開の強化を実施した。あわせて、Red Hat Platformベースのプライベートクラウドサービス「absonne D3」との連携強化や、ゼロトラスト時代に対応するセキュリティサービス強化も行ったとのこと。

 なお3)と4)については、2021年5月以降、順次提供開始する予定だ。