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セイコーソリューションズ、コンソールサーバー「SmartCS」のAnsibleモジュールをオープンソース公開

 セイコーソリューションズ株式会社は12日、コンソールサーバー「SmartCS」用のAnsibleモジュールをオープンソースとして公開した。Ansibleコンテンツを共有するためのAnsibleの公式ハブ「Ansible Galaxy」サイトから、seiko.smartcsというNameSpace(名前空間)でモジュールを提供する。

 SmartCSは、通信機器やサーバーなどが保有するコンソールポートを収容するコンソールサーバー製品。セイコーソリューションズでは、ネットワークやIT運用の自動化をサポートする機能として、2019年4月にSmartCSをRed Hat Ansible Automation Platformに対応。SmartCS用モジュールの提供開始以降、Red Hat Ansible Automation Platformのバージョン追従や機能追加となるバージョンアップ対応を行ってきたが、その都度要望のあった顧客のみに個別でモジュールを送付するという方法をとっていた。

 一方、Red Hat Ansible Automation Platformは、Version2.9からAnsible Content Collectionsという形式で多くのベンダー製モジュールをAnsible Galaxyを通じて配布する提供方法が用意されている。

 そこで、セイコーソリューションズは、SmartCSのモジュールをAnsible Content Collectionsの仕組みに対応し、Ansible Galaxyサイトで公開することで、より多くのユーザーの利便性を高め、使いやすい形で提供することとした。

 また、GitHub上でコードをオープンソースとして公開し、今後は現在公開中のハンズオンコンテンツに加え、さまざまなツールとの連携事例やネットワーク機器と連携するためのPlaybookサンプルなどの情報も拡充していく予定としている。

 なお、SmartCSは、4月14日~16日に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2021」の会期中、イベント会場においてネットワークを構築し、出展ブース、来場者、カンファレンス会場などにインターネットへの接続性を提供するプロジェクトである「ShowNet」で、ネットワークの運用メンバーが会場内外の機器をオペレーションするための装置として使用・展示される予定となっている。