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NEC、10Gbpsのスループットを備えたルータ「UNIVERGE IX2310」 インターフェイスも10GBASE-Tに対応

 日本電気株式会社(以下、NEC)とNECプラットフォームズ株式会社は7日、オフィスや学校向けのVPNルータ「UNIVERGE IXシリーズ」において、新モデル「UNIVERGE IX2310」を販売開始すると発表した。従来製品の約5倍の通信速度となる、10Gbpsのデータ転送に対応するという。価格は35万8000円(税別)で、4月28日の出荷開始を予定する。

 「IX2310」は、最大10Gbpsのルーティングスループット(IPv4)を備えたVPNルータで、10GBASE-Tやマルチギガビット(2.5G/5GBASE-T)、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tに対応したポートを4基備えているため、高速通信によるメリットを活用できる点が特徴。IPsec VPN利用時でも最大4Gbpsのスループットを提供でき、256のVPN対地に対応するので、拠点だけではなく、中小企業のセンタールータにも適しているという。

UNIVERGE IX2310

 また、ローカルブレークアウト(インターネットブレークアウト)を実現するURLオフロード機能を強化してしているほか、リアルタイム性が要求される音声・映像のパケット通信に用いられることが多いUDPに対応。これにより、拠点間をVPNで接続し、インターネットアクセスをデータセンターに集約している場合でも、オンライン会議の通信は直接拠点からインターネットへアクセスできるように制御可能になるとした。

 さらに管理機能として、NECプラットフォームズのクラウド型統合管理サービス「NetMeister」、およびゼロタッチプロビジョニング機能をサポートした。これらの機能を活用することで、リモートでの保守を可能にするとともに、拠点へのルータ導入時にキッティング作業が不要になるとのことだ。

 なお「IX2310」の発売にあわせ、NetMeisterの機能を大幅に強化する有償プラン「NetMeister Prime」のサービス提供を開始する。同プランでは、対応機器のコンフィグ自動バックアップ機能や統合設定機能の提供、証跡管理機能の強化などを通じて、より円滑な運用に貢献するとしている。