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SAPジャパンがパートナー戦略をアップデート、5つのフォーカス領域で展開
2021年3月8日 09:00
SAPジャパン株式会社は5日、パートナー戦略のアップデートを発表した。2021年は、「Customer Success」「RISE with SAP」「Industry Cloud」「SAP Business Technology Platform」「Ecosystem of Choice」の5つをフォーカス領域として掲げるという。
このうちCustomer Successでは、顧客におけるSAPソリューションの採用、導入、活用、拡張の一連の流れを、よりパートナー企業と一体となって支援する体制を構築する。特に、顧客におけるSAPソリューション採用決定後に、営業段階で顧客が抱いていたSAPソリューションへの期待値や提案内容などについて、導入パートナーへの橋渡しを確実に行い、顧客がSAPソリューションを最大限活用して着実な効果を出せるように、プロセスを確立するとした。
2つ目のRISE with SAPは、1月に発表した新たなオファリングで、インテリジェントエンタープライズ実現を目指す顧客に対して、コンシェルジュサービスを提供する。具体的には、プランニング、ビジネスプロセスの再定義、テクニカルマイグレーション、Intelligent Enterpriseの構築、AMOサービス、活用コンサルティングをパートナー企業が顧客に提供できるよう、支援するとのこと。
3つ目は、SAPのインテリジェントスイートのエンドトゥエンド・プロセスを拡張する業種別クラウドソリューション「Industry Cloud」で、SAPでは、Industry Cloudソリューションとして提供されるものの8割をパートナー企業が担う方針を掲げた。パートナー企業にとっては、業種特化型ソリューションを提供することによって、他社との差別化、グローバル市場に向けた販路拡大、さらにはSAPから強力な営業支援を受けられるといったメリットがあるとしている。
SAPでは、ソリューション領域の特定とパートナーとのマッチングからソリューション開発と市場展開に至るまでを、一気通貫でパートナー企業と協業して進める考えだ。
4つ目のSAP Business Technology Platformは、SAPのインテリジェントスイートおよびインダストリークラウドを支える共通プラットフォーム。データベースおよびデータマネジメント、アナリティクス、アプリケーション開発およびインテグレーション、インテリジェントテクノロジーの4つの領域で構成される。
技術検証の支援や個別のQ&Aセッションなどを行うワークショップの開催、技術情報提供や設計レビュー、機能拡張要件のフィードバックなどを行うDev Angelサービスの提供などにより、パートナー企業がより実践的に使用できるよう、支援していく。
最後のEcosystem of Choiceでは、SAPジャパンが、パートナー企業から選ばれる会社になるため、さまざまな施策を展開するとしており、より価格を抑えたトレーニングコンテンツの提供や、デモ環境でのシナリオ拡充、テストデモ環境のサブスクリプション料金の引き下げなどを実施する予定。
さらに、顧客のDX推進に向けたパートナーとの協働・協創、顧客を支えるパートナーネットワーク作りなどを展開するとのこと。