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パナソニック、顔認証・鍵管理サービスの事業化に向けクマヒラと協業

シリンダー鍵など、物理的な鍵の管理を顔認証で実現へ

 パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社と株式会社クマヒラは3日、パナソニックの「顔認証APIサービス」を活用し、シリンダー鍵などの物理的な鍵の管理を顔認証で実現する顔認証・鍵管理サービスの事業化に向け、開発・製造・販売を共同で推進すると発表した。

 近年、オフィスビルにおいて電気錠・ICカードやスマートロック、生体認証などの普及によるキーレス化が進む一方、非常時の対応用としては、従来のシリンダー鍵などの物理的な鍵が利用されているほか、コストや利便性の点からキーレス化に適さない鍵も多く存在し、鍵の厳正な管理が求められているという。

 クマヒラは、鍵管理機を用いた「鍵管理システム」を提供し、こうした鍵管理の自動化を支援しているが、本人照合時間の短縮化および本人確認の厳正化、また、「鍵の保管」「利用者の制限」「履歴の記録」といった管理の無人化が課題になっているとのこと。

 一方、パナソニックでは、ICカードレス入退室などの現場において顔認証技術を提供するとともに、顔認証機能と外部サービス/システムとの連携を可能にする顔認証APIサービスなどを提供。利便性の向上やセキュリティ向上を支援してきた。

 今回はこの両社が協業。パナソニックの顔認証APIサービスを活用し、クマヒラと共同で新サービスの事業化に向けて開発・製造・販売を行うことにより、これまで提供が困難な現場においても非接触かつストレスフリーな顔認証の利用を実現するとしている。

 なお、この協業では、2020年7月にパナソニックが発表した「現場センシングソリューション」の事業戦略におけるパートナーとの事業共創の一環として、パナソニックとクマヒラが共創パートナーとなり、事業を推進・開始するとのことだ。