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ローコード開発でレガシーシステムのマイグレーションを支援――、東京システムハウスの新サービス

日立、ジャスミンソフトと共同で提供

 東京システムハウス株式会社(以下、TSH)は、レガシーシステムの現行資産解析の代行と、その結果を活用したローコード開発の支援を行う「レガシー to Wagby支援サービス」を3月1日より提供開始すると発表した。

 「レガシー to Wagby支援サービス」は、レガシーシステムのマイグレーションに向け、レガシー資産解析とローコード開発支援を行うサービス。東京システムハウスが持つレガシーマイグレーションの技術「メインフレーム・マイグレーション・サービス(MMS)」と、ジャスミンソフトのローコード開発ツール「Wagby」、日立の現行資産を可視化してシステムの保守効率向上を図る「Application Lifecycle Management(ALM)サービス」および、アジャイルソフトウェア開発の体制整備などを支援する「アジャイル開発コンサルティングサービス」を組み合わせてサービス化した。

 サービスは、3つのメニューから構成される。

 1つ目の「現行資産解析」では、システム更改では必ず必要となる現行資産解析を代行するとともに、その結果を活用し、現行システムの画面・データベースなどの項目情報をリポジトリ設定することで、プロジェクトをスムーズに立ち上げられるよう支援する。

 この部分においては、日立の「ALMサービス」とTSHの「MMS」を連携させてレガシーシステムの資産解析を実施し、プログラム資産棚卸しとプログラム仕様の可視化を代行する。この解析結果から、現行システムの画面やデータベースの定義をALM Convertorで「Wagby」のリポジトリに取り込めるとのこと。

 また、その後の開発においては、「アジャイル開発導入支援」「COBOL-Java移行支援」を提供する。前者は、ローコード開発ツールのWagbyと親和性の高い、アジャイル開発の導入支援を行うもので、日立のアジャイル開発コンサルティングサービスを活用。専門技術者によるアジャイル開発の導入教育や実践のコーチング、アジャイル開発の導入に伴う社内規約整備・標準化のコンサルティング、セミオーダーメイドでプロジェクトルームと開発環境を提供するなど、アジャイル開発の導入から定着までをトータルに支援するとした。

 後者の「COBOL-Java移行支援」では、現行資産の業務ロジック再利用の手段として、COBOL資産をJavaにリライトするオープンソースソフトウェア「opensource COBOL 4J」を用いた、COBOL-Java移行支援を行う。このサービスでは、問い合わせに応じて、使い方や導入方法、技術情報の提供、障害調査、バグフィックスなど、専門サポートエンジニアとデベロッパーによる技術支援を提供するとしている。