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TSHとサイバートラスト、メインフレームからOSS環境への移行を支援するトータルサービスを提供

 東京システムハウス株式会社(以下、TSH)とサイバートラスト株式会社は20日、レガシー化した基幹システムの移行支援サービス提供に向けて、協業すると発表した。サイバートラストが提供するMIRACLE LINUX向けにリファクタリングするオープンソースソフトウェア(OSS)パッケージと、TSHが提供する「メインフレーム・マイグレーション・サービス(MMS)」および「opensource COBOL」のサポートサービスをトータルで提供する。提供開始は4月の予定。

 TSHではこれまで、レガシーシステムをオープン環境へ移行する「MMS」を活用したレガシーシステムの移行を推進しているほか、近年では、Java変換とCOBOL継続を併走できる「opensource COBOL 4J」の提供を開始し、顧客企業のシステムのオープン化を支援しているという。

 一方のサイバートラストは、開発元のメンテナンスが終了となったCentOS Linuxの後継として利用可能なLinux OS「MIRACLE LINUX」をライセンス費用を無償で公開し、Linuxを利用する企業のシステム長期継続利用を支援しているとのこと。

 今回は両社の知見を生かして、TSHが提供するメインフレームの移行支援ソリューションに、MIRACLE LINUXのサポートやミドルウェアの提供、移行後のサポート等を加えたサービスを提供し、OSSを活用したシステム移行の支援をトータルに行うとした。

 具体的には、既存の汎用機上のCOBOL資産を分析し、MIRACLE LINUX上で動作するopensource COBOLパッケージ、および旧環境の各機能を代替するフレームワークを提供することで、スムーズな移行と最適化を実現する。

 あわせて、構築した移行先環境において、OSからミドルウェアを含む長期にわたるパッケージアップデートやセキュリティパッチの提供、日本語による包括的な技術サポートを提供し、基幹系システムの長期間の安全な運用をサポートするとのこと。