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MOTEXとDeep Instinctが提携、AIマルウェア対策機能を備えたエンドポイント管理ソリューションを開発へ

 エムオーテックス株式会社(以下、MOTEX)とディープインスティンクト株式会社(以下、Deep Instinct)は18日、日本におけるMSSP(マネージド・セキュリティ・サービスプロバイダ)契約を締結したと発表した。これに伴いMOTEXは、Deep Instinctが開発しているセキュリティ製品「Deep Instinct」を、MOTEXが提供する外部脅威対策ソリューション「Cyber Protection Managed Service(CPMS)」のラインアップとして採用し、同日より販売を開始する。

 「Deep Instinct」は、ディープラーニング(深層学習)をセキュリティ対策に取り入れることにより、サイバー攻撃を高い精度で予測し、防御できるエンドポイント向けセキュリティ製品。同製品では、数十億を超える実際の攻撃データファイルと無害なファイルの「生データ」をAIに学習させ、マルウェアの特徴を抽出して「予測モデル」を作成して、それをもとにマルウェアの検知・防御を行っている。

 このため、未知の脅威に対する対処を可能にしているほか、既存のマルウェア対策製品のように、パターンファイルのひんぱんなアップデートは不要。また、PCだけでなくスマートフォンなどのモバイルデバイスもサポートする。

 MOTEXでは、こうした特徴を持つ「Deep Instinct」に、自社の初期運用支援などの技術者支援を付加し、より手軽に「Deep Instinct」を運用できるサービス「CPMS powered by Deep Instinct」として提供するとした。

 なおMOTEXとDeep Instinctでは、環境防御からマルウェア対策・原因調査までを一貫して提供できる、外部脅威対策ソリューションの共同開発を開始する。このソリューションでは、MOTEXのエンドポイント管理ソリューション「LanScope」のユーザーインターフェイスから、「Deep Instinct」で検知した外部脅威の確認、マルウェア流入経路の確認などを可能にするため、原因となるユーザー操作(Web閲覧、ダウンロード、メール添付ファイル開封など)をトレースする機能の実装を予定しているとのことだ。

 またMOTEXは、「Deep Instinct」に関して、2年で国内10万ライセンスの販売を目指すとしている。