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セイコーホールディングス、シグネチャ不要のウイルス対策ソリューション「CPMS」を採用

AIを用いた予測モデル「D-Brain」により未知のマルウェアにも対応

 ディープインスティンクト株式会社とエムオーテックス株式会社(以下、MOTEX)は21日、セイコーホールディングス株式会社が、ディープインスティンクトのエンドポイントセキュリティ製品「Deep Instinct」が組み込まれた外部脅威対策ソリューション「Cyber Protection Managed Service(CPMS)」を採用したと発表した。

 継続するコロナ禍において、セイコーホールディングスグループの在宅勤務実施率は、東京では2020年のピーク時に約70%に達し、Web会議システムなどを使ったオンライン会議の機会が増えていた一方で、従来のシグネチャを用いたウイルス対策製品では、特定時間のウイルススキャンによりPCへの負荷が高くなってしまい、思うように動かない不具合が発生することがあったとのこと。

 また、シグネチャベースでの検知に必要な定義ファイルの更新についても、リモートワーク環境では、社内の配布サーバーからの適用ではなくインターネット経由での更新となるため、在宅勤務の業務端末でアップデート状況を適切に関することは限界になっていたという。

 そこでセイコーホールディングスでは、Deep Instinctの予測モデル「D-Brain」は、未知のマルウェアであっても自動的に予防できる実績を持つ点を高く評価。グループでの導入の第1弾として、2021年1月にウイルス対策ソフトウェアの更改タイミングを迎えたセイコーソリューションズ株式会社において、Deep Instinctの導入を行っている。

 なおセイコーホールディングスは、100個ほどの検体を入手し、検知率やソフトウェア稼働時のCPU使用率などを従来のエンドポイント向け製品と比較した結果、未知のウィルスに対する検知率の高さを確認できたとのこと。

 さらに、AIによる検知であれば定義ファイルの更新そのものが不要になるため、「適用できていないユーザーに連絡を取って適用してもらう」といった作業が不要になり、IT部門の管理負荷が軽減される点も評価している。