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セグメントを限定したLINEメッセージの開封率を取得可能に――、配信ツール「KANAMETO」がアップデート

 transcosmos online communications株式会社は5日、LINEメッセージ配信ツール「KANAMETO(カナメト)」において、セグメント配信したLINEのメッセージ開封率を取得可能な新機能を追加すると発表した。

 KANAMETOは、LINE公式アカウントとAPI接続することで、ユーザー属性に合わせたLINEメッセージ配信(セグメント配信)と、1対1のチャットコミュニケーション(1:1トーク)を可能にする、LINEメッセージ配信ツール。

 このうちセグメント配信機能では、LINEユーザーのアンケート回答結果をもとに、セグメント化したユーザーに対する配信を可能にしてきたが、メッセージを受け取ったユーザーによる「開封数」および「開封率」が取得できなかったという。

 このため、多くの自治体や企業からセグメント配信の開封率を取得・分析する機能の要望を受けていたとのことで、2020年から一部のKANAMETO導入自治体や企業でクローズドテストを行ってきたが、今回、テストが完了し、標準機能としてすべてのKANAMETO利用自治体・企業へ提供を開始する。

 従来は、LINEでメッセージを配信しても「どれだけのユーザーに見てもらえたか」が分からず、セグメント配信の効果検証が難しい状況だったものの、今回のアップデートにより結果を確認できるようになったため、地方自治体におけるEBPM(Evidence-Based Policy Making)や、企業のマーケティング活動におけるPDCAサイクルに活用できるとのこと。

 なお、LINE社のAPIの仕様により、配信したメッセージの開封数が一定数を超えなければ、「開封数」および「開封率」は取得できない。また、誰が開封したかといった、個人を特定しての開封有無の確認にも対応していない。

 宮崎県都城市でのクローズドテストの結果としては、8つのセグメントで開封率は最大20%超の開きがあり、平均開封率は73.5%。そのなかで最も開封率が高かったのは「子育て」セグメントで、開封率89.5%という高い実績を残している。