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NEC、官公庁向けのクラウド閉域接続サービスにCisco SD-WANを採用

 シスコシステムズ合同会社(シスコ)は21日、日本電気株式会社(以下、NEC)の提供する官公庁向けクラウド接続サービスに、自社のSD-WANソリューションである「Cisco SD-WAN」を導入したことを発表した。

 NECでは、官公庁や関連機関がAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureなどのパブリッククラウドを安全に利用できるようにする、マルチクラウドに対応した閉域網による接続サービスを2020年7月から提供開始している。

 今回のCisco SD-WANによるサービスは、オンプレミス環境とパブリッククラウド環境を、閉域回線を使用して高可用に接続するもの。あらかじめ設計、構築済の環境を用意することにより、利用者はセキュア、シンプル、かつ低コストでパブリッククラウドに接続できるメリットを提供しているが、その閉域ネットワーク接続サービスをCisco SD-WANによって実現しているとのこと。

 日本政府の提唱する「クラウド・バイ・デフォルト原則」に基づいて、各官公庁のシステムがパブリッククラウドサービスを利用する際、現状では閉域網経由で接続する必要があるため、クラウドへ直接接続できないという課題があったものの、Cisco SD-WANの導入によって、クラウド化を検討する案件ごとに回線を調達することなく、ネットワークを集約し、官公庁間を安全かつ効率的に接続することを目指しているとした。