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ネットワンパートナーズ、クラウド管理型SD-WANソリューション「Cisco SD-WAN」を販売
2018年5月11日 15:22
ネットワンパートナーズ株式会社は11日、シスコのクラウド管理型SD-WANソリューション「Cisco SD-WAN」を、パートナー経由で販売開始すると発表した。
Cisco SD-WANは、米Cisco Systemsが2017年8月に買収したViptelaの技術をベースとした、クラウド管理型SD-WANソリューション。利用にあたっては、拠点側にはルータ「vEdge」を、管理クラウド側にはSDNコントローラ「vSmart」およびネットワーク管理システム「vManage」を設置。管理者がvManageを操作すると、vSmartを経由してvEdgeへと設定情報が反映される仕組みとなっている。
すべてのvEdgeはクラウドから集中管理可能できるため管理負荷を軽減可能。vEdgeはネットワークに接続するだけで、自動的にクラウドから設定されるゼロタッチプロビジョニングをサポートしているので、新拠点開設時も迅速なWAN接続を実現するとしている。なおサービス事業者向けに、管理システム群のオンプレミスへの設置にも対応可能だ。
さらに、MPLS、インターネット、4G/LTEなどをまたいだハイブリッドWANを構成可能な点も特徴。IaaS/PaaS利用時は、仮想アプライアンス版のvEdgeをクラウド上に展開することで、ハイブリッドWANをクラウドへ拡張できるほか、SaaS利用時は、拠点からインターネット経由でクラウドへ直接接続する「インターネットブレイクアウト」をサポートする。
また通常のQoS機能に加え、利用アプリケーションや通信品質を可視化した上で、最適な回線を利用する機能を備えており、エンドユーザーの体感性能が向上するとのこと。例えばSaaSでは、インターネットブレイクアウト採用時に、拠点・地域コロケーション施設・データセンターなどから最も通信性能の高い出口を動的に選択可能という。ビデオ会議や音声の通信では、データセンターを介さずに拠点間での直接接続が可能だ。
このほか、ハイブリッドWANの中に、セキュリティポリシーに基づく複数のネットワークセグメントを柔軟に作成することも可能。拠点間通信はIPsecで暗号化され、保護されるとした。
ネットワンパートナーズではシスコとの協業のもと、Cisco SD-WAの国内販売に向けて専任技術者を配備し、保守体制の整備・技術検証などに取り組んできたとのことで、今後は、保有するテクニカルセンターなどを活用し、パートナーへの支援体制を強化する考えだ。