富士ゼロックス、複合機「ApeosPort」とAI-OCRサービス「DX Suite」を連携させるアプリを提供

　富士ゼロックス株式会社は11日、自社のデジタルカラー複合機「ApeosPortシリーズ」と、AI inside株式会社のAI-OCRサービス「DX Suite」を連携させる無償アプリケーション「クラウド連携アプリケーション for DX Suite」を提供開始すると発表した。複合機にインストールして利用する。

　「クラウド連携アプリケーションfor DX Suite」は、複合機のタッチパネルにおけるボタン操作のみで、帳票のAI-OCR処理までを実行可能にするアプリケーション。

　従来は、AI-OCR処理を行う帳票を読み取る前に、帳票データの解像度などを手動で設定していたほか、複合機で帳票を読み取った後、PCに帳票データを取り込み、PC上で「DX Suite」へ帳票データをアップロードし、AI-OCR処理を指示する必要があったという。

　これに対して、「クラウド連携アプリケーション for DX Suite」を利用した場合は、AI-OCR処理に適した解像度などがあらかじめ設定されているため、PCに取り込むことなく、複合機のタッチパネルのボタン操作のみで、帳票の記載内容をAI-OCR処理しデータ化できるとのこと。

　また、富士ゼロックスのクラウドサービス「Working Folder」に帳票データを格納すすると、一元管理が可能になるため、いつでもどこでも帳票データの共有・検索を行えるようになるとした。

　あわせて、電子文書を紙のように扱える富士ゼロックスのドキュメントハンドリング・ソフトウェア「DocuWorks」を利用することで、AI-OCR処理を行った帳票データの閲覧も効率的に実施可能になるとしている。

　なお「クラウド連携アプリケーション for DX Suite」の提供開始にあわせ、富士ゼロックスはAI insideとパートナー契約を締結。「DX Suite」の取り扱いを開始する。